2019.01.08

「目標の立て方」のコツ

2019年明けましておめでとうございます。
皆様、2019年の「新年の目標」は立てましたでしょうか?
今回は新年一発目の記事ということで、目標をどのように立てればより達成への意欲がわいてくるか、という「目標の立て方」のコツについて書いてみたいと思います。

【1】「上がる目標」と「下がらない目標」の2つを立てる

「今より上に上がれない」というシチュエーションは「まあ状況的にしょうがないかな」「まだ自分には難しいかな」とすんなり受け容れてしまうのに、「これが達成できないと今より状況が悪化する」というシチュエーションでは何が何でもそれを阻止するためにがんばれる、という経験はないですか。
人は「今より上がる」ことよりも「今より下がらない」ことのほうをより本気で死守しようと必死になるものなので、「上がる目標」と「下がらない目標」の2つを立てることが有効です。
私の高校3年生のときの話ですが、当時の成績は、校内のテストではほぼ学年トップをキープできているが時々2位に落ちるという状況で、全国模試の順位は「県内で3位」くらいをウロウロしている状況でした。
そこで目標として「全国模試で県内トップをとる」と「校内の順位はなんとしても1位をキープする」の2つを立てました。前者が「上を目指す目標」で、後者が最低限死守したい「下がらない目標」です。
このように「最低限死守したいノルマ」をあらためて意識すれば、より真剣に目標達成を意識するようになります。しかし下だけ見ていても成長できないので、「上がる」目標と「下がらない」目標を組み合わせることで効果的な意識付けができるようになります。

【2】あえてキリの悪い目標を立てる

数字の入った目標に関して、「10個」「100件」といったキリのいい単位の数字ではなく、あえて中途半端にキリの悪い数字を目標値としてみるというものです。
たとえば、「今年中に本を50冊読む!」ではなく、「53冊読む!」としてみる。あるいは、「毎日英単語を30個覚える!」ではなく、「33個覚える!」としてみる。といったぐあいです。
なぜこれをオススメするかというと、10件単位・100件単位の目標だと、1件単位で真剣に数字を追う意識が薄れるからです。たとえば先ほどの読書量の目標だと、「48冊しか読めなかったけど『だいたい50冊』だからまあよしとするか」となってしまうのです。
自分の中で目標達成について変な妥協をするクセがついてしまうのを防ぐためにも、できるだけ細かい数字をあえて設定してみるのもひとつの手です。

【3】本当の目標ラインより少し高く立てる

「目標を立てても、だいたいいつもその8割くらいしか達成できないで終わってしまう」という人はいませんか。であれば、最初からあえて少し高めの目標を設定しましょう。
最終的に目標には多少未達だったとしても、十分高い実績が結果的には残せるという形に最初からしておくのです。
たとえば受験業界では、「偏差値60の大学に行きたいなら偏差値65の大学に受かるくらいの勉強をしたほうがいいし、偏差値65の大学に行きたいなら偏差値70の大学に受かるつもりで勉強すべき」的なことが言われていたりします。
ついでに言うと、私は【1】で述べたように高校時代は「県内トップ」を目標としていたのですが、仮に「東大の合格ライン」を目標としていたとしたら、東大合格は危うかったかもしれません。
人間、きつい目標を立てたらきつい努力をしますが、ゆるい目標を立てたらゆるい努力しかしません。あまりに高すぎて達成可能性が低い目標では逆にやる気がなくなってしまいますが、「少しきつい」くらいの水準が目標設定としては最も適切です。

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