総務領域には資格は少ない?なんてことはない!
「法務」や「経理」といったジャンルには資格・検定が数多くありますが、それに比べると「総務」の領域にはあまり関連する資格が思いつかないイメージ。
しかし総務の担当領域というのはオフィス整備や備品調達をはじめとして非常に多岐にわたる分、さまざまな業務に活かせる関連資格があります!
ということで今回は、総務の領域にも意外とたくさんある、ビジネスに役立つ資格・検定をご紹介します。
人事総務検定
LEC東京リーガルマインドの関連団体である一般社団法人 人事総務スキルアップ検定協会が主催する検定で、3級(担当者レベル)、2級(主任レベル)、1級(課長レベル)とレベルに応じた人事総務の知識や実務能力が身につきます。
主な出題範囲は労務管理や労働保険・社会保険など、どちらかというと総務というより人事の領域を中心にカバーした内容となっており、社会保険労務士の試験範囲ともかなり重複しますが、マイナンバーや人事評価、株主総会などの内容からも出題されます。
3級・2級の取得にあたっては検定試験に合格するルートだけではなく、特別認定講習(通学または通信)の修了により取得するルートもあります。(1級は検定試験ルートのみ)
オフィス環境診断士
オフィス環境や設備・インテリアの整備は、総務職が関わる重要な領域のひとつです。自宅の整理に関する資格としては「整理収納アドバイザー」が有名ですが、これの主催団体であるハウスキーピング協会は他にも企業向けの資格として「オフィス環境診断士」などの資格認定講座を開講しています。
オフィス環境をさまざまな観点から定量的・定性的に分析し、改善策を提案できるような知識・技能が身につく資格ですが、オフィスの環境整備は「働き方改革」にも大きく影響する要素であるのはもちろんのこと、生産性向上にも貢献しうる非常に重要な実践的スキルだといえるでしょう。
産業廃棄物適正管理能力検定
なんと産業廃棄物というニッチな?ジャンルにも検定があります。産業廃棄物の排出や管理に関しては、廃棄物処理法をはじめとする複雑な法規制があり、法令遵守の観点からも総務担当者が実務上知っておかなければならない知識がさまざまあります。なかなか体系的に学べる機会がないジャンルでもあるので、ぜひこの検定を法律や実務の知識習得のきっかけとされてみてはいかがでしょうか。
全業種に共通する産業廃棄物の必須知識を問う2級と、より専門的な知識を問う1級があり、1級はさらに「建設系」「事業系」の2つの業種別コースに分かれています。
文具知識能力検定
オフィスの事務用品や文具の補充・整備も総務職の重要な業務のひとつ。各種文具アイテムの機能や利便性、環境配慮設計は近年急激に進化が進んでおり、「これは使わないと損!」と思える高性能文具に驚かされることもしばしばです。そんな文具メーカー各社の最先端の商品ナインナップなどを知れるのが文具知識能力検定です。
本試験・模擬試験とも受験料無料でWeb受験できるので、文具の最新動向を手軽にキャッチアップする手段として最適。オフィスの文具や事務用品の改善・効率化につながる知見が数多く得られる検定です。