2020.01.28

文章力を磨ける資格

社内外とのメール・文書のやりとりや、報告書等の各種書類の作成など、ビジネスの様々な場面で「文章力」はとても重要です。というより、「適切にできていないと恥ずかしい」レベルのスキルだといえます。
にもかかわらず、文章の書き方やビジネス文書の作り方というのは社会に出てから学ぶ機会が意外と少ないことでもあり、我流や社内ローカルルールの書き方で進めてしまっている人も少なくありません。
最近はSNSでの不適切な内容の発信が「炎上」につながり社会的信用を低下させてしまうという事例もたびたび発生しており、逆にSNS上で巧みな発信をすることで評価を高めている企業もあります。SNS時代において「文章力」は非常に価値の高いスキルだといえるでしょう。ということで今回は、「文章力」を磨ける資格・検定をご紹介します。

ビジネス文書検定
「秘書検定」の姉妹資格的な位置付けで実施されているもので、ビジネス文書の作成に必要となる基本的な知識を総合的におさえることができる資格。
様々な書式・体裁のビジネス文書の書き方や、目的に応じた適切な図表・グラフの作り方のスキルを学ぶことができ、ビジネスシーンにふさわしい日本語の使い方も身に付きます。
若手社員や就活生の方にはぜひ早い段階で学んでみてほしい検定であるのはもちろんですが、ベテラン社会人の方でもあらためて勉強してみると「こういう文書の作り方はうちの社内ローカルだけのもので、一般的なものではなかったんだなぁ」という気付きもあるかもしれませんね。

社会人常識マナー検定
「全経簿記」で有名な全国経理教育協会が主催しているもので、「社会常識」「コミュニケーション」「ビジネスマナー」の3領域についての実務能力育成を目的として実施されている検定。
文章力に関する内容は主に「コミュニケーション」の領域で問われ、様々なビジネス文書の種類や書式、作成のポイントについて学ぶことができます。
他の領域の内容も、様々なビジネス用語の適切な使い方や敬語・ビジネスマナーといった、文章力に直結する社会常識やことばの知識を学ぶことができ、ビジネス基礎力を高める手段として有用です。

日本語検定
日本語の総合的な能力を測る検定で、「漢字・表記・敬語・言葉の意味・語彙・文法」の6領域を中心に出題されます。漢字検定や英語検定とあわせて日本語検定の受験を推奨している小中高校や大学も増えてきているようです。
自分は日本語を正しく使えているはずだと思っていても、いざ問題を解いてみると意外と「実は変な言葉の使い方をしていた」「漢字を間違って覚えてしまっていた」ことに気付かされるものです。自分の日本語レベルを過信せず、思わぬところで変な日本語を使ってしまって恥をかいたりしないように、ぜひあらためて勉強してみてはいかがでしょうか。
級ごとに多彩なテキストや問題集が発刊されており、教材が非常に充実していますのでぜひ活用を。

Webライティング能力検定
これまで意外とありそうでなかった、「攻め」の文章力スキルを鍛えることができる検定。企業サイトやSNSにおけるWebライティング、メールやSNSでの顧客とのコミュニケーションなど、Webでは紙の文書とはまた違った文章力ノウハウが必要とされますが、そうしたWeb領域での文章力を高めることができる検定です。
売れるキャッチコピーをつくるスキルや、炎上・トラブルを回避して信頼感を高めるライティング技術など、IT時代・SNS時代に価値の高いビジネススキルを磨くことができます。

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