2020.06.23

ペーパー試験と比べてCBTの受験の際はココに注意!

これまでCBT試験のさまざまな特長や利点についてご紹介してきましたが、逆にコンピュータ試験ならではのデメリットといいますか、紙ベースの試験と同じように考えてしまうと陥りがちな落とし穴や注意点というのもいろいろあります。
ということで今回は、従来型のペーパー試験と比べてCBTでは受験・解答の際にこういった点に注意しよう!という事項について述べたいと思います。

【1】問題用紙への書き込みができない
CBTでは個々の問題に対して基本的に「解答する」「(後で見直す用の)チェックを入れておく」という操作しかできず、ペーパー試験と違って「問題用紙に書き込みを入れる」ということができません。
そのため、問題文にメモ書きをしたり、ポイントとなる箇所に下線を引いたり、消去法で×をつけながら解いていったりといった、解答の補助になるような作業がかなり制限されてしまいます。
テストセンター型試験では一応、メモや計算のための用紙または小型ホワイトボードが貸与されるのですが、問題文に直接書き込めるわけではないので、利便性はどうしても劣ります。
問題文がかなり複雑で文章を読み解くのに時間がかかるような試験などでは特に注意が必要ですね。

【2】問題を行ったり来たりするのが大変
CBTでは問題を移動するためには「次の問題へ」ボタンを1問ずつクリックしていくか、全体メニューから問題番号を選んでその問題を表示するかしかありません。
紙の試験であれば、試験開始直後に「問題用紙を一通りパラパラめくってレビューする」作業を行うのが定石です。問題の難易度や分量の傾向を最初にチェックしておき、時間配分の参考にしたりします。
CBTでは基本的に複数の問題をひとつの画面に表示することができず、問題1問ごとにいちいち画面を切り替えていかないといけないので、この「全体レビュー」作業がかなり大変になります。
また、一通り問題を解き終えた後に、「あの問題をあらためて見直したいんだけど、どの問題だったっけ…」となってしまうこともありがちです。一応、問題ごとに「チェックマークをつける」機能はありますが、たくさんつけすぎると目当ての問題がどれだかわからなくなってしまうのでご注意を。後で特に見直したい問題があれば、配布される用紙やホワイトボードに問題番号をメモしておきましょう。
また、試験によってはそもそも「一度解答した問題にはもう二度と戻れない」という一方通行タイプのCBT試験もあり、このタイプは特に要注意です。1問目から順番に解いていくしかなく、後ろの問題を先に見ることができないので、時間配分などをしっかり考えながら解き進めていかないといけません。

【3】目が疲れやすい
CBTでは当然ながら、それなりに長い時間ずっとコンピュータの画面を見続けることになり、紙の試験よりも圧倒的に目が疲れやすいです。
テストセンター型試験では私物は試験室に一切持ち込めませんので、試験中に目薬を使ったり、頭痛薬を飲んだりすることも当然できません。
普段あまりパソコンを使わないという人は、CBT試験の受験前に「ある程度長時間パソコン画面を見ることに慣れておく」訓練をしておくことも必要かもしれません。

【4】問題用紙の持ち帰りができない
ペーパー試験では問題用紙をそのまま持ち帰れるケースがほとんどですが、CBT試験では問題用紙がそもそも物理的に存在しないため、持ち帰ることができません。
テストセンター型試験で貸与される計算用紙やホワイトボードも、あくまで試験中に使用可能なだけであって会場外への持ち出しはできないので、これらにメモして持ち帰ることもできません。
そのため紙の試験と違い、復習や自己採点をしたければ頭の中に記憶して持ち帰るしかない、ということになります。これはまぁCBTの性質上しょうがないことではありますが。
また、試験問題の内容に関する情報をブログやSNS等に書くこともご法度とされていますので、その点も注意してくださいね。

関連記事