2020.11.10

意外と厳格?ゆるい?テストセンターごとにCBT当日の手続きやオペレーションにも違いが

過去記事『「前の問題に戻れない!?」CBTにもいろんな形式・仕様があるので要注意』の続編です。
前回はおもにCBTの試験システムの仕様についてのさまざまな違いについてご紹介しましたが、今回はテストセンター型CBTにおける、試験当日の会場でのオペレーション(アナログ的な部分)についてです。
私はこれまでさまざまなCBT試験を“あえてさまざまなCBT会場で申し込んで”受験してきましたが、CBTテストセンターは多種多様な団体(テスト事業者やパソコンスクール等)によって運営されていることもあって、受ける試験や会場によって試験当日のオペレーションには想像以上に差異があります。
「Aテストセンターでa試験を受けたときと、Bテストセンターでb試験を受けたときの試験当日の手続きや流れが全然違った」というようなことがしばしばあるわけでが、戸惑うことなく冷静に対応できるように前もって念頭においておきましょう。

【1】本人確認手続きの厳格さ
会場受付での受験者本人確認の手続きについては、一般的には「運転免許証等の身分証明書を提示」すればよいだけであることがほとんどですが、試験によってはかなり厳格な手続きが行われることもあります。
具体的には「身分証明書は原則パスポートでないと不可」「身分証明書が2点以上必要」「受付で顔写真を撮影される」「受験上の遵守事項を守る旨の誓約書にサインさせられる」といったケースも。
これは「テストセンターによって運用が違う」というよりは「試験によって手続きが違う」という話ですが、「受付時の手続きで何をやるのか」については受験票や試験サイトには情報が記載されていないケースも多いので、ご注意を。

【2】マスク着用が必須なことも
あくまでコロナ禍においての時限的な措置ではあるでしょうが、マスク着用での来場を必須としているところも。まあこれはしょうがないですね。
テストセンターによっては、当日持参を忘れた受験者にはマスク貸し出しや近所のコンビニ等で調達してくる時間の猶予をもらえるなどの柔軟な対応をとってくれるケースもあるため、「マスクを忘れたら即受験不可」となってしまうようなことは実際にはほとんどないと思われますが、持ち物に関する注意事項は必ず事前にチェックしておくべきですね。

【3】試験室入室前の所持品チェック
試験室内には原則として筆記用具等の持ち物を一切持ち込めないため、腕時計等も含めて持ち物はすべてカバンにしまってロッカーに入れるように指示されますが、「衣服のポケット等に本当に何も入っていないか」といったチェックのオペレーションはかなりまちまちです。実際に衣服に触れてのボディチェックまでやるようなケースは実はあまりありません。
しかし仮にこっそりポケットに入れて持ち込んだところで、受験中は監視カメラで見られているため不正を行うことはまず不可能です。チェックは甘めとはいえ、無用な疑いやペナルティをかけられないためにも、受付での指示には確実に従うようにしましょう。

【4】試験室内に持ち込める計算用紙が 紙/小型ホワイトボード
試験室内に持ち込めるものとして、メモや計算をするための用紙が渡される試験は多いですが、テストセンターによっては紙ではなく小型ホワイトボードが貸与されるケースもあります。
メモしたいことをペンで書いたり消したりして繰り返し使えるツールですが、人によっては紙よりも使いにくく感じるかもしれません。受験者側で紙かホワイトボードかを選択できるようなケースはまずないので、その旨は一応認識しておきましょう。

【5】申込時刻よりかなり早めに行っても受験できることも
テストセンター型CBTでは、試験日を自分の好きな日時で申し込んで受験します。私の過去の体験談ですが、初めて訪れるテストセンターでの試験当日に、申し込んだ時刻より2時間ほど早めに「下見」として会場を訪れてみたところ、受付の方から「もしよければもう今からでも受験可能ですけど、受けますか?」と言われて驚いたことがあります。どうやら席があいてさえいれば、予約時刻よりかなり早めに到着しても受験できてしまうケースもあるようなのです。
そもそも「ちょっと時間に余裕を持って会場入りしたら受付が意外と早く終わったので、実際の予約時刻より20分ほど早く受験できた」というケースはよくあります。逆に、会場型ペーパー試験のように厳密に開始時刻(予約時刻)にならないと受験できないというケースはまずありません。ですので、受験予約の際に開始時刻をどうするか迷ったら「とりあえず遅めの時刻で申し込んでおく」のもよいかもしれません。

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