2025.06.10

生成AIを活用した資格勉強法

過去記事「YouTubeなど動画を使った学習ではココに注意!」では、「動画で学ぶ」系の勉強についてどちらかというとネガティブな観点からのコメントを述べました。
一方、ChatGPTなどの生成AIは、使い方によっては資格勉強の効率を大きく向上できる可能性があります。その活用のポイントについて以下に述べます。

【1】AIによくわからない箇所を説明してもらう
勉強していて「自分だけでは理解が難しい」と感じる箇所が出てきたときに、従来なら資格スクールの講師やその分野に詳しい人などに質問して教えてもらう必要があったのが、AIに質問してわかりやすく解説してもらうことができるようになってきました。
「○○について具体例を交えて解説して」「□□についてマンガ形式でわかりやすく説明して」といった命令文をうまく活用することで、勉強で行き詰まっていた箇所がすんなり理解できるようになるというケースも多くありそうです。

【2】AIに模擬問題を作ってもらう
資格試験の勉強は過去問や模擬問題をどんどん解いていく勉強が有効ですが、試験によっては過去問が公開されておらず入手不可だったり、そもそも新設の試験のため過去問自体が存在しなかったり、問題集的な教材が何も発刊されていなかったりするケースも少なからずあります。
そのような資格試験の勉強では、AIに模擬問題を作ってもらうのも一つの手です。解説文もあわせてAIに作ってもらい、それをプラスアルファの教材として活用することで、ただテキストを読むだけよりも効果的に得点力が高まる勉強が可能になります。

【3】AIに記述問題の添削・評価をしてもらう
記述問題や論述問題が出題される試験では、文章を書く訓練などの試験対策も必要になってきます。しかし、それを添削や評価してくれる第三者がいないと、客観的な実力測定や課題発見が難しく、一人だけの勉強ではどうしても限界があります。
そこで、自分が書いた文章をAIに添削・評価してもらうという使い方ができます。語学系検定の勉強でも、英作文の添削などに活用することができます。

まとめると、特に「一人だけの勉強では限界があること」や「既存の教材があまり充実していない試験」の勉強については、生成AIを活用することで勉強効率を大きく向上できる可能性が高そうです。
ただ、AIがアウトプットしてくれた内容に100%間違いがないという保証はもちろんありません。AIのアウトプットを無批判に受け入れるのではなく、「AIの回答に間違いがないかどうか、自分でも考えながら使う」くらいのスタンスで利用するのがよいでしょう。

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