
2025年誕生の注目資格・その1
毎年さまざまな新しい資格・検定が誕生しますが、注目の新資格について定期的にご紹介していきます。今回は、2025年誕生の注目資格・その1です。
社会・経済検定
第1回試験日:2025年1月
経済を知り、社会に関心を持ち、ニュースを深く理解する力を高めることができる検定。税金や投資といった身近なお金に関する知識だけでなく、思考力・判断力・表現力を問う問題や、時事問題も問われる内容となっています。
小学生向けのエントリー級から大学生・社会人向けの1級まで11段階の級が設定されており、まずは2025年1月にエントリー級を実施。その後は7月に10級、11月に9級と、実施級が順次増えていく予定です。
学校の「総合的な探究授業」などでの活用も想定されており、小学生・中学生のうちから経済について学ぶきっかけとして有用な検定となりそうです。
こども家庭ソーシャルワーカー
第1回試験日:2025年3月9日(日)
児童福祉法の改正により、こども家庭福祉の現場における実務者(ソーシャルワーカー)の専門性向上を目的として新設された資格。
すべてのこどもが将来にわたってすこやかで幸福な生活を送ることができる社会の実現を目指して創設されたもので、児童相談所における児童福祉司や、市区町村こども家庭センターの統括支援員などの任用要件のひとつとして位置付けられています。
取得までのルートは大きく4つあり、社会福祉士・精神保健福祉士・保育士などの資格要件や一定の実務経験などの要件を満たした者が指定研修を修了し、年に1回行われる資格認定試験に合格することで資格登録が可能となります。
北海道ワインバイザー検定
第1回試験日:2025年3月23日(日)
北海道のワインといえば十勝ワインが有名ですが、従来、池田町ブドウ・ブドウ酒研究所が実施していた「十勝ワインバイザー検定」を拡張し、北海道全域のワイン産地を包括する形で新しい検定が誕生します。
道内各地に生産地域が拡大している北海道ワインの歴史やブドウ品種などの知識が問われるほか、北海道の地理気候や地域食材などからも出題されます。
初年度は筆記試験のみのLEVEL1(初級)が実施されますが、将来的にはテイスティングも課されるLEVEL2やLEVEL3の実施も予定されています。ワイン愛好家や北海道グルメに関心がある人にぜひチェックしていただきたい検定です。
家族ケア専門士
第1回試験日:2025年6月25日(水)~7月15日(火)
「終末期ケア専門士」などの資格制度を運営している一般社団法人日本終末期ケア協会の主催により、今夏に第1回試験が実施される新資格。
終末期ケアとは、病気などで余命わずかとなった患者が、苦痛なく穏やかに最期を迎えることができるよう提供されるケアのことですが、家族ケア専門士は、患者だけでなくその家族もケアの対象であることを認識し、家族へのケアの手法や事例に関する知識が問われる資格です。
医師・看護師・介護福祉士など医療系専門職として2年以上の実務経験がある人を対象とした試験で、CBT形式で実施されます。