2024.10.22

「一夜漬け」をあえてこまめに行うと良い!?

「一夜漬け」というのは基本的にはあまりポジティブな意味では語られない言葉です。
「一夜漬けで覚えた知識は試験が終わるとすぐ抜けてしまい、記憶に定着しにくい」というのは確かにそうです。しかし「テスト前日に一夜漬けをしたことがある」という方なら共感いただけるかと思うのですが、一夜漬けの生み出す爆発的なパフォーマンスというのはなんだかんだ言ってすごいものがあります。
切迫感や締切効果が働くことで、普段だとまず発揮することができないレベルの瞬発力と集中力で勉強をこなすことができますし、場合によっては「テスト前日時点でほぼ無勉強状態のところから、わずか数時間の追い込み・詰め込みでなんとか及第点レベルまでもっていく」なんてことがやれてしまうケースもあります。

私も実はかなり一夜漬けには頼る派で、
・暗記モノは地道に覚えるより試験直前に詰め込んだほうが効果的
・試験直前期特有の特別なコンディション(焦りの感情やハイテンション状態など)が超スピードでの勉強を可能にしてくれる
という点で、勉強のコストパフォーマンス(勉強成果÷勉強時間コスト)の観点からは一夜漬けに勝るものはないと考えているので、今でもたびたび一夜漬けを意図的に行うことがあります。

「一夜漬け」というだけあって普通は試験の前日に行うものですが、これだけ高いパフォーマンスをあげることができる一夜漬けを、試験前日にしかやらないというのは実にもったいないことです。
そこで、試験当日までの間にあえて何度か「一夜漬け」をする日を設ける、ということをあえて提案してみたいと思います。

たとえば、資格試験の本番に向けて何回か、資格スクール等が実施している「模試」を受ける機会を設けてみましょう。そして「模試を受ける前日には一夜漬けをする」ことを習慣化すれば、本試験前日の一度だけでなく、二度でも三度でも一夜漬けの機会を設けることができます。
これを繰り返せば、定期的に勉強量を一気にブーストできる機会ができて、これが積もり積もればかなりの学力がつくようになるでしょう。
一夜漬け自体がひとつのイベント的な要素となって、日々の勉強のマンネリ感を払拭するアクセントとなってくれるという効果も期待できます。
模試などが特に存在しない試験を目指す場合でも、ぜひ試験当日までに「今日は一夜漬けをするぞ!」という日を意図的に何回か設けて、「こまめに一夜漬け」をやってみてはいかがでしょうか。

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