2024年誕生の注目資格・その5
毎年さまざまな新しい資格・検定が誕生しますが、注目の新資格について定期的にご紹介していきます。今回は、2024年誕生の注目資格・その5です。
表現技術検定 XR-メタバース
第1回試験日:2024年7月23日(火)
ICT等をベースにイノベーションの担い手となる人材を育成することを目的とした「表現技術検定」が2020年から実施されています。この検定は複数の部門に分かれており、これまでに「建設ICT」「まちづくり」「情報処理/データベース」「クラウド-AI」といった部門がありましたが、7月に新しく「XR-メタバース」が新設されました。
「XR」とは「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」などの総称のことですが、「メタバース」とも相まって現実世界と仮想世界の融合にかかわる今まさに最先端かつ要注目の技術領域について学べる内容となっています。
取得までのフローは「講座+試験」という形となっており、リアル会場もしくはオンラインで1日講義を受けたのち、最後に試験が実施され、それに合格すると資格認定されるという流れとなっています。
アニメータースキル検定
第1回試験日:2024年11月9日(土)
一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟の主催によりこの秋始まる、動画作業の技術・知識を問う検定。
試験は全国主要都市の専門学校等にて、実際に動画用紙に清書した成果物やタイムシートなどのアウトプットを作成・提出する実技試験が行われます。
試験区分は大きく3つのカテゴリに分かれており、「トレス・タップ割り検定」「素材組み検定」「デッサン割り検定」のそれぞれに複数の級が存在する形。この秋の第1回試験ではトレス・タップ割り検定の5級・6級試験が実施され、今後受験可能な試験区分がどんどん増えていくようです。
恐竜学検定
第1回試験日:2024年11月17日(日)
意外とありそうでなかった「恐竜」の検定が登場! 北陸新幹線敦賀延伸の影響で、福井の名物(?)である恐竜も注目度が高まっている昨今ですが、この検定の試験会場も東京・大阪に加えて福井会場が設定されています。(さらにオンラインでも受験可能)
「恐竜好き」の人は小学生くらいの世代に多そうなイメージですが、この検定では小さなお子さんでも保護者が付き添いで受験できる「見守り受験」という制度があり、親子で協力して受験することも可能です。
恐竜の世界では10年前・20年前の知識や定説がひっくり返されるような新しい発見が近年続々と出てきたりもしているので、大人世代がいま学んでも面白いはずですよ。
日本伝統文化検定
第1回試験日:2024年11月29日(金)~2025年1月31日(金)
コロナ明けでインバウンドが復活し、外国人旅行者が日本各地を訪れています。そんな中、日本の伝統文化を総合的に学び、世界を魅了する日本の価値・日本の素晴らしさをあらためて見つめ直すきっかけとなりそうな検定がいよいよ誕生します。
出題範囲は工芸・文化の8ジャンルとなっており、伝統工芸のカテゴリでは「陶磁器・ガラス」「金工・木漆工」「和紙・染織」「建築・庭園・美術」から、伝統文化のカテゴリでは「茶道・和菓子・日本茶」「食文化・歳時記」「芸能」「伝統色・文様」から出題されます。
和食や茶道など個々のジャンルについては従来から資格・検定が存在している領域もありますが、これだけ幅広く総合的に日本の伝統文化について扱うものは本邦初だといえます。ぜひ多くの人に学んでみてほしい検定です。