2019.03.19

新社会人に役立つ資格

早いもので3月も半ばを過ぎ、4月からいよいよ新社会人という皆さんは人生最後の(?)春休みを満喫しているところかもしれません。卒業旅行などに出掛けるのもいいですが、資格・検定を活用して社会人基礎力を高めるための時間にあてるのもいいのではないでしょうか。
そこで今回は、社会人としての「よいスタートを切る」ために役立つ知識やスキルが学べる資格についてご紹介します。

秘書検定
「えっ秘書!?」と思われる人も多いかもしれませんが、秘書検定は、ビジネスマナー、一般常識、コミュニケーション、言葉遣い、ビジネス文書の書き方など、新社会人がぜひとも身に付けておきたい社会人基礎力全般を試験内容としています。実はそのまま新入社員研修の内容としても使えてしまいそうな内容が学べる検定なのです。秘書検定の3級、できれば2級くらいの内容を早いうちにおさえておくと、会社に入ってから慣れないマナーやルールに戸惑うことも少なくなるはずです。
秘書というと女性、というイメージが強いかもしれませんが(実際、試験会場に行くと受験者が大半が女性ですが)、男女問わず新社会人の皆さんにはぜひ勉強してみてほしい資格の筆頭です。

Microsoft Office Specialist(MOS)
Microsoft OfficeのWord(文書作成ソフト)やExcel(表計算ソフト)といったソフトウェアの実務スキルが身につく資格。オフィスワークでは必須のスキルであるため、ぜひ早いうちに身に付けておきたいところです。WordやExcelを使った仕事では、ある機能を知っているのといないのとで、業務の効率が何倍も変わってくることもあります。
在学中にWordやExcelの実践的なスキルを身に付けることができている学生はあまり多くはないので、MOSの勉強を通して使い方を一通りおさえておくだけでも、入社後には想像以上に高い評価を受けることができるはずです。

ビジネス会計検定
会社が利益を上げることを目的とする組織である以上、ビジネスに携わる者として、組織のお金に関する知識を備えておくことは当然必須です。財務諸表の読み方や、プロジェクトの採算性分析の仕方などは、将来マネージャーや経営幹部を目指すなら必ず身に付けておくべき知識です。
会計・経理分野の資格というと「簿記検定」(いわゆる日商簿記検定)が代表的ですが、簿記検定はどちらかというと経理のスペシャリストを目指す人向けの内容となっています。いちビジネスパーソンとして会計知識の勘どころを体系的に学ぶなら、大阪商工会議所主催の「ビジネス会計検定」がおすすめです。
言うなれば日商簿記検定は「財務諸表の作り方」についての試験であり、ビジネス会計検定は「財務諸表の読み解き方」を問う試験。会計知識ゼロの人が会計を学ぶ入り口とするなら、後者のほうがとっつきやすいはずです。

ビジネス実務法務検定
「コンプライアンス」というフレーズも世間にすっかり浸透し、法律面・倫理面で問題のある企業が「ブラック企業」として社会から徹底的に非難されるような時代となった昨今。
ビジネス上では、知的財産権(著作権など)、個人情報保護、消費者契約法などのさまざまな「気をつけなければ法的なトラブルのリスクがあること」があります。社員ひとりひとりが「どこまでやったら法的にアウトになるのか」「業務や営業のフローでどのようなことが問題・トラブルの元となりうるのか」といったことを知識としておさえておくことで、リスクを最小限にとどめることができます。
ビジネス実務法務検定は、ビジネスの具体的な事例や場面と絡めながら実践的な法務知識が学べる検定です。「法律はどうも難しそうで…」と敬遠していた人でも具体的に学びやすい形で法律について学べますので、ビジネスに直結する法務リテラシーを高めるにはうってつけです。

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