2020.05.12

注目のCBT資格(テストセンター型)・その1

新型コロナウイルスの影響で従来の会場受験型ペーパー試験が相次いで中止となっている昨今の情勢を受けて、ここしばらくはCBT形式で受験できる資格・検定試験に関する話題を中心にお送りしていますが、今回から、具体的にどんなCBT資格があるのか?についてご紹介していきます。
まず初回は、全国各地のテスト事業者の施設やパソコンスクールなどで受験できる「テストセンター型」の注目資格をご紹介します。

経済学検定(ERE)
近年、会計や時事と関連して「経済学」をあらためて学ぶビジネスパーソンが増えてきていますが、そんな経済学の知見を深めることができる検定です。消費者理論・市場原理・ゲーム理論などを扱うミクロ経済学や、経済統計・金融・財政などを扱うマクロ経済学の知識レベルを試すことができます。
従来は会場受験型ペーパー試験にて実施されていた試験ですが、2019年からCBT形式での実施に完全移行して受験しやすくなりました。結果は合否ではなく7段階のランク(S、A+、A、B+、B、C、D)で判定されます。

マンションマエストロ検定
マンションの購入・売却を考える際に軸となるお役立ち知識が身につく検定。宅地建物取引士やマンション管理士などの有資格者やマンション購入検討者などが、具体的なノウハウを学ぶために多数受験しているようです。
不動産分野の資格・検定はさまざまなものがありますが、どちらかというと法制度などの総論的な内容を扱うものが多いなか、マンションマエストロ検定は最新のマンション市場の動向や、物件情報を読むポイントなど、具体的・実践的なノウハウを学ぶことができるのが特徴。テキストの内容も非常に実践的です。
試験区分(級)は3級・2級に加えて、2020年から上級者向けの1級が新設されています。

ビジネス統計スペシャリスト
「Microsoft Office Specialist(MOS)」試験を主催する(株)オデッセイ コミュニケーションズが実施する試験。近年ビジネススキルとしてニーズが高まっている「統計力」を磨くことができます。
MOSの関連資格であることからもわかるとおり、Microsoft Excelを活用した統計分析スキルを高めることができる内容となっています。コンピュータで実際にExcelを操作し、統計に関する機能や関数を活用してデータ分析を行って解答するというタイプの問題も出題されます。

IoT検定
IoT(Internet of Things)は「モノのインターネット」とも呼ばれ、パソコンやスマホだけでなくあらゆるものをインターネットにつなぐという仕組みのこと。IoTを活用した新しいビジネスやサービスがどんどん広がっており、今後私たちの生活や社会を大きく変える可能性を秘めていますが、そんなIoTの基本知識や最先端の動向について学ぶことができる検定です。
試験内容はネットワークやセキュリティといった技術的な領域だけでなく、プロジェクトマネジメントや関連法制に関する内容も含まれており、IoTの企画・開発・利用を推進していくための総合的なノウハウを身に付けることができます。

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