2024.05.28

文芸・医学・プログラミング?ちょっと変わり種の英語系検定

英語の資格・検定といえば「TOEIC」「TOEFL」「英検」などが有名ですが、特定の業界に特化した英語の検定や、ニッチな領域の英語スキルにフォーカスした検定も含めると、何十種類もの資格・検定が存在します。
今回はそんな英語系検定の中から、特に変わり種といえそうな面白いものをご紹介します。

プログラミング英語検定
プログラミングのソースコードや、ITツールのマニュアルなどに出てくる英語を読み解く力を問うという、たいへん興味深い英語検定。
世に存在するプログラミング言語のほとんどは英語で記述され、英語の日常会話ではあまり使われないワードもよく出てきますが(たとえばargument・integer・overrideなど)、確かに英語の語彙力や読解力があるかないかで、プログラミングの学習・業務の効率は大きく変わってきそうです。ITを仕事にする人やこれから勉強したいと考えている人は、IT知識の勉強と並行してぜひこの検定も学んでみると効果的でしょう。
試験区分は「ジュニア」「ベーシック」「アドバンスト」の3種類があり、自宅PCからも随時受験可能なオンライン試験として実施されています。

文芸翻訳検定
翻訳に関する英語検定はいくつも存在しますが、なかでも「文芸翻訳」という領域にフォーカスした検定。
単に英文の意味を日本語訳できれば良いというわけではなく、文学的な表現や語彙を効果的に翻訳できるスキルを問うというもので、英語力だけではなく、日本語力、表現力、一般教養といった総合的なスキルが必要とされます。
等級は高校生程度の5級から、プロ翻訳家の登竜門となる準1級・1級まで6つのレベルが設定されており、上位の級になるほど記述式問題の比重が高く、より専門的な内容になります。各級年2回、インターネット試験形式で実施されます。

日本医学英語検定(医英検)
日本医学英語教育学会の主催による、医学・医療の現場で必要とされる実践的な英語運用能力をはかる検定。
身体の部位や疾病の名称など、医療英語ではかなり特殊な語彙が多数出てきますが、そうした医療英語に関する文献を読んだり、医療等に関する情報を英語で話したり書いたりするスキルが問われるという、かなり専門的・実践的な試験です。
等級は4級(基礎級)、3級(応用級)、2級(プロフェッショナル級)、1級(エキスパート級)の4つがありますが、2級以上ではプレゼンテーションなども課されます。

英単語検定(単検)
英語の中でも「英単語力」に特化した検定。文法や長文問題はなく、とにかく英単語の知識に焦点を当てた問題が出ます。
等級は「中学生低学年レベル・約400語」の5級から、「ネイティブレベル・約12000語」の1級まで7段階(準2級・準1級を含む)。特に1級は、出てくる語彙が「ネイティブでもほとんど使わないのでは?」と思われる超マニアックな単語も多く、合格率は約2割と難関。イメージとしては漢字検定1級に近そうですが、すべて四択問題で記述問題はありません。
・英訳(日本語の単語に対応する英単語を選ぶ)
・和訳(英単語の日本語訳として最も適した言葉を選ぶ)
・英英(英語の説明文に最も対応する英単語を選ぶ/英単語の意味を説明する英文として最も適切な文を選ぶ)
の3種類の形式の問題が出ます。

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