2024.06.11

地政学も学べる?地理の教養が身につく検定

近年の「学び直し」「リスキリング」ブームで、大人の教養を深める学びのジャンルとして「地政学」や「地理」が注目されています。
そこで今回は、地理の教養が身につく検定についてご紹介したいと思います。

地図地理検定
一般財団法人日本地図センターが主催する、地図や地理の知識を楽しみながら学べる検定。
社会科の授業で学んだ地図記号や「○○図法」といったベーシックな知識だけでなく、古代・中世の地図に関する問題や、歴史人物や浮世絵などに絡めた「地図の雑学クイズ」的な問題など、地図・地理にまつわる幅広いテーマから出題される、とてもユニークな検定試験です。
測量機器・GPS・空中写真など地図作成にまつわる技術知識や、災害関連地図を読み解くような、時事的な学びを深められる問題も出ますし、知識というよりは思考力を問われるパズル的な問題も多く、解けば解くほどさらに地図・地理の学びを深めたくなる良質で多彩な問題にふれることができる検定です。

旅行地理検定
株式会社JTB総合研究所により運営されている、地理ジャンルではかなり歴史のある検定。試験種別は「日本地理」「世界地理」があり、それぞれに初級・中級・上級が設けられています。
おもに各県・各国の観光地に関する知識が問われますが、山脈・半島・河川・港湾など自然・地形に関する問題や、各地の名産品・イベントなどについての問題も出題されます。
初級は基本的な地名や有名観光地の知識がある人なら比較的解きやすいレベル感ですが、上級はかなり幅広くかつ細かい地理・観光知識が必要とされるレベル。
全国のテストセンターでのCBT形式もしくは自宅PCなどからのインターネット試験形式で受験できますが、上級だけはCBT形式でのみ受験可能となっています。

世界遺産検定
著名人・芸能人の合格者も多数いることもあって、旅行好き・歴史好きの方の間で近年非常に人気が高まっている検定。公式テキストに掲載されている豊富な写真や図版を見ているだけでも楽しいですし、旅行に行きたくなってくる検定です。
当記事執筆時点で約1200件の世界遺産が登録されていますが、世界遺産を学ぶということは、古今東西の地理や歴史や文化を学ぶということ。世界各国の自然遺産を通じて各地の地勢や自然環境について知るきっかけとなったり、文化遺産を通じて各国の都市の特色や文化的背景などをより有機的・複合的な形で学べたりと、ちょっと違った角度から世界の地理・歴史にふれることができます。
近年はペーパー試験に加えてCBTも選択可能になり受験しやすくなっているほか、認定証提示により割引や記念品贈呈などの優待が受けられる各種施設も増えてきています。

国際知識検定
一般社団法人国際知識普及協会が主催する検定で、さまざまな国の地理・歴史・観光資源などを学べる「ご当地検定の外国版」とでもいえそうな存在です。
もともとはアジアの国々についての知識検定として始まったものですが、その後どんどん新しい国の検定が新設され、当記事執筆時点では「インドネシア検定」「タイ検定」「ベトナム検定」「韓国検定」「ロシア検定」「台湾検定」「マレーシア検定」「フランス検定」「アメリカ検定」の9つの国・地域の検定があります。(その他、「国旗」に関する4つの試験カテゴリがあります)
国ごとに発行されている公式テキストでは、政治・経済・地理・歴史・文化・産業・人物・食べ物など幅広いジャンルを扱っていて、その国のことを網羅的・総合的に学ぶことができます。国ごとに全級合格者を表彰する制度(副賞あり)も設けられています。

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