2019.11.12

プログラミングの基本を学べる資格

昨今、プログラミング教育の早期化が急速な勢いで推進されています。プログラミングを通じて論理的思考も身につくということもあり、今や小学生でも学校や習い事で当たり前にプログラミングに取り組む時代になってきました。
当然、大人もプログラミングの基本的なスキルくらいは身につけておかないといけませんし、逆に一度基本をおさえてしまえば、自分でプログラムを組んで日々の仕事や作業を大きく効率化・高速化できるようになるというメリットもあります。
ぜひプログラミング関連の資格・検定もどんどん活用し、プログラミングスキルを高めるための手段やベンチマークとして使ってみてはいかがでしょうか。

日商プログラミング検定
日本商工会議所が2019年に新しくリリースした検定で、「ENTRY」「BASIC」「STANDARD」「EXPERT」の4つのランクがあります。
ENTRYは子どものプログラミング教育でもよく使われているプログラミング言語「Scratch」をベースとした内容になっており、BASICは特定の言語によらないプログラミングの基本知識を問う内容となっています。
STANDARDでは言語を「Java」「C言語」「VBA」から選択し(今後「Python」も追加予定)、特定のプログラムを動かすためのコードの穴埋め問題(実技問題)も出題されます。
プログラミングの基本知識と実践スキルをゼロから一歩ずつ身につけたいという人におすすめです。

VBAエキスパート
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)試験を実施する(株)オデッセイ コミュニケーションズが主催する試験。MOSをマスターしたら次に目指したい資格という位置づけの試験だといえます。
VBAとは「Visual Basic for Applications」の略で、Excel上で動かすことができるプログラミング言語のこと。Excel上の処理の記録や再実行ができるいわゆる「マクロ」はこのVBAの仕組みで動いています。
プログラムの処理の動きや結果をExcelという身近なツール上で表現したり確認したりできるので、Excel VBAはプログラミング学習の入り口としてもうってつけです。

基本情報技術者
IT分野の国家資格群「情報処理技術者試験」の試験区分のひとつで、「ITエンジニアの登竜門」的な位置づけにあるのがこの基本情報技術者試験。
「午前」の科目ではコンピュータ科学基礎や情報セキュリティなどの知識問題が出題され、「午後」の科目ではプログラミング言語の問題が出ます。選択できる言語は「C言語」「Java」「アセンブラ」「表計算」に加えて、2020年度試験から「Python」が追加されることになり、一部で話題になりました。
長い歴史をもつ国家資格なだけあってIT業界では手堅く評価される資格で、市販の対策教材も充実しています。プログラミング力の腕試しとしてぜひチャレンジしてみては。

C言語プログラミング能力認定試験
IT分野を中心に数多くのビジネス関連の資格・検定試験を実施する(株)サーティファイが主催する試験。プログラムの穴埋め問題など、実践的なプログラミング知識・技能を問う問題が出ます。
1級試験では事前に公開されたテーマプログラムの仕様変更・仕様追加などについて実際にコーディングやデバッグを行うというかなり高度な問題が出ますが、2級・3級はマークシート形式で、プログラミングの初級~中級者がスキルの腕試しをするのにちょうどよい内容です。
また、試験の枠組みはほぼ同じでJavaをテーマとした試験として、Javaプログラミング能力認定試験も実施されています。

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