2020.12.01

独学か?資格スクールを使うか?

資格取得のための勉強についてよく語られることのひとつに「独学か、スクールか」というテーマがあります。つまり、試験勉強にあたって資格スクール(資格予備校)を利用するのかしないのかということです。

とにかく資格取得自体が目的で、最短ルートでそこを目指したいということであれば、あまり試験慣れ・勉強慣れしていない人は迷わず資格スクールを使ったほうがよいでしょう。

資格スクール利用の主なメリットとしては
・適切な教材やカリキュラムなどをすべて準備してもらえる
・わからないところが出てきたら講師にすぐ聞ける
・記述式問題などの添削もしてもらえる
・勉強法や法改正などの情報・アドバイスが得られる
・ともに切磋琢磨する勉強仲間ができる
といったことが挙げられます。

一方、デメリットとして挙げられるのは、ある程度高額なお金(受講料)がかかることですが、先にお金を払ってしまうことで「せっかく高いお金を払ったのだから確実に受からなくては!」とモチベーションが高まる効果もありますし、費用がかかったとしても「時間対効果」が高まるのであれば、一概にデメリットとも言い切れない部分もあります。
また、「勉強は自分のペースで進めたい」という人にとっては、資格スクールの通学コースは不向きかもしれませんが、近年はDVDやWebを活用した通信コースもかなり充実してきています。というより最近はむしろ通信型のほうが主流になりつつあります。「毎日ちゃんとスクールに通えるか不安」「コロナ感染が怖いのであまり出歩きたくない」という心配はしなくてもよさそうです。

それに対して独学の場合は、費用を安く抑えられる一方で、教材選び・スケジューリング・情報収集・進捗管理などをすべて自分ひとりでやらないといけませんし、勉強していてよくわからない箇所が出てきても自分自身で解決しないといけません。「一人だとどうしてもモチベーションが続かない」という人もいらっしゃるでしょう。
資格試験の内容や難易度にもよりますが、勉強の習慣やコツが身についている人でないと、独学ではかなり難しいケースも多いかもしれません。
しかし、あえて独学を選んで「戦略的に対策を考えて物事を遂行していく」という過程を通して、自己管理力や分析力、課題解決力といったスキルを高める訓練になるという側面もあります。「PDCAサイクルを回し、自分自身で試行錯誤しながら、絶えずブラッシュアップを図っていく」ことで、単に知識だけでなく総合的なビジネス力や人間力を高めるきっかけにもなるわけです。

ということで、独学もスクールも一長一短ではあるのですが、極論すると「効率的に資格を取ることを重視するのか?」「資格取得を通じて総合的な自己成長を図るのか?」の二択といえるかもしれません。

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