2021.11.23

環境・エコを実践的に理解できる検定

昨今、環境問題への意識が世界全体で高まってきており、ビジネスにおいても環境に配慮した商品設計や取り組みが求められる時代になってきています。
環境問題は年々多様化・複雑化するものであり、国際的な取り組みの状況や関連法規も頻繁にアップデートされますので、最新の動向や知識をたえずブラッシュアップしていくことが重要です。
ということで今回は、環境やエコについての実践的な知識を深めることができる資格・検定をご紹介します。

eco検定(環境社会検定)
東京商工会議所が実施する検定で、環境・エネルギー問題や、持続可能な社会の実現に向けた取り組みについて総合的な知識を学べます。環境意識の高い企業で団体受験や合格者表彰を行っているケースも多いです。
合格率は7~8割程度とそこまで難易度が高いわけでもないので、環境やエコにまつわる知識を教養として身につけるきっかけとして最適。これからの時代のビジネスパーソンとして必須の資格のひとつにもなっていくかもしれません。
従来は会場受験型のペーパー試験として実施されていましたが、コロナ禍に対応して現在はCBT・IBT形式で実施されており、受験しやすくなりました。

3R・低炭素社会検定
3Rとは「リデュース・リユース・リサイクル」のことで、環境配慮のための廃棄物削減に関するキーワード。この検定はもともと「3R検定」として実施されていましたが、2011年より「低炭素社会部門」が新設されて現在の形になりました。従来の3R検定に相当する内容は「3R部門」として実施されています。
3R部門はごみの減量やリサイクル、低炭素社会部門は省エネや温暖化対策といったテーマを主な試験内容としており、最新の国際情勢もふまえた環境やエコに関する知識を身につけることができます。

北九州環境首都検定
「世界の環境首都」を目指しさまざまな先進的な取り組みを行っている福岡県北九州市が、平成20年度から実施している検定。従来は北九州市内の各会場でペーパー試験形式で実施されていましたが、令和2年度からはそれに加えてオンライン形式でも受験可能になり、日本全国から受験できるようになりました。
他の環境系の資格試験でもよく問われるような環境・エコにまつわる時事や基礎知識に加えて、北九州市が独自に行っている取り組みやまちづくりの内容についても出題される点が特徴。市内の小中高校生への環境教育の一環としても活用されている検定ですが、他地域の人にとっても北九州市の先進的な取り組みを知ることはとても有益な学びとなることでしょう。

産業廃棄物適正管理能力検定
「産業廃棄物の管理」というちょっと珍しいテーマを取り扱った検定。企業から出る産業廃棄物の管理や処理にあたっては、単に家庭ごみを捨てる場合とはまた違うさまざまなルールが存在するので、業種を問わず関係法令を正しく理解し実践する必要があります。
試験区分としては通常の検定(「基本編」的な位置付け)に加えて「入門編(オンライン)」と「応用編」があり、応用編はさらに「建設系コース」と「事業系コース」の2つの試験区分に分かれています。
製造業や建設業といったメーカー系に限らず、小売業・サービス業などでも総務部門や施設管理部門の方にはぜひ学んでみていただきたい内容です。

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