2022.04.12

PCの基本的スキルが身につく資格

4月から新社会人になったり部署異動があったりして、慣れないPC作業に戸惑う人も多い時期かもしれません。
ということで今回は、PCの基本的なスキルやITの基本的なリテラシーが身につく資格についてご紹介します。
いずれもCBT形式で、全国のテストセンターで随時受験可能な試験ですので、ぜひPCスキル向上のきっかけとして活用してみてください。

Microsoft Office Specialist(MOS)
Microsoft Office製品(Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook)の活用スキルを証明する資格で、デスクワークに携わるなら確実におさえておきたい定番資格。
試験は実際にコンピュータ上でWordやExcelを操作して、文書の作成・編集やデータ処理、グラフ作成などを行う実技試験。問題の指示に従って正しい操作を行えるかどうかを判定されます。
MOSの勉強・受験を通じてWordやExcelの基本的な機能に関する知識・スキルが一通り身につくので、業務効率や対応力を向上させることができます。

ITパスポート試験
情報処理をテーマとした国家資格群「情報処理技術者試験」の試験区分のひとつで、レベル1からレベル4まである中で最も基本的な「レベル1」に位置付けられている資格。
データベースやネットワーク、セキュリティなどIT分野の総合的な知識を中心に、経営戦略や法務などマネジメントに関する知識も問われます。
どちらかというと「理論寄り」の内容といえますが、ソフトウェア操作スキルを問う「実践寄り」のMOSとあわせて取得することで、バランスよくITスキル・ITリテラシーを身につけることができるでしょう。

日商PC検定
パソコン実務関連ではMOSに次ぐ代表格といえる検定で、日本商工会議所が主催。「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3区分(それぞれWord・Excel・Powerpointに相当)があります。
試験レベル(級)に関しては、MOSがシンプルに「一般」「上級(エキスパート)」の2ランクしかないのに対し、日商PC検定は「ベーシック」「3級」「2級」「1級」と4ランクあるので、より自分のレベル感に合ったランクを選びやすいのが特徴。
「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3分野すべてにおいて2級以上に合格すると「日商PCプロフェッショナル認定証」が取得できるという特典もあります。

P検(ICTプロフィシエンシー検定)
従来は「パソコン検定」と呼ばれる老舗の検定で、ICT知識やソフトウェア操作技能を試験内容としていましたが、2012年からは実践力(ICTを活用した問題解決力)を問う内容も加わり、「ICTプロフィシエンシー検定」としてリニューアルされました。(「プロフィシエンシー」とは知識・技能を現実の状況に応じて発揮する能力のこと)
主な試験内容としてワープロ(Word)、表計算(Excel)、プレゼンテーション(PowerPoint)ソフトの活用スキルを問う点ではMOSや日商PC検定と似ていますが、職務遂行能力につながる実践的なスキルを評価する内容となっているのが特徴的です。

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