2020.04.28

苦手な科目・分野こそ、むしろ積極的にやるべき

資格の勉強でも学校の勉強でもそうですが、勉強をしていると必ず「得意な科目(良い成績を出せる分野)」と「苦手な科目(思うように結果が出せない分野)」というのが出てくると思います。
苦手な科目・分野に対しては多くの人が「諦めて捨てる」という選択をしがちなのですが、試験勉強に関していうと、むしろ苦手な科目にこそ積極的に取り組んでみるべきです。

人生の一般論としては、自分の得意な分野や強みを伸ばして仕事や活動につなげていくのがよいといえるでしょう。ですが試験勉強はちょっと違います。いくら得意な分野であっても、伸ばせる幅に「満点」という上限があるからです。
得意な科目をさらに伸ばそうとしたところで、最高でも上限の100点までしか伸ばすことはできません。すでに80点とれている科目を100点にもっていくことは想像以上に難しいですし、仮にできたとしても最大20点しか伸ばせません。
一方で、苦手科目で40点しかとれていない科目を伸ばすことができれば、最大60点も上乗せできます。全体の総得点を伸ばすならこちらのほうがいいです。

苦手というのは多くの場合、「単なる思い込み・食わず嫌い」や「努力の方向性が間違っているために結果につながっていない」ということにすぎません。
思い切って集中的に取り組んでみたり、できる人から勉強法のアドバイスを受けたりしてみると、意外とすんなり点数を伸ばせることもあります。

逆に、得意な科目の問題ばかり解いていても成長しません。すでにじゅうぶんできていることばかりやっていてもあまり意味はありません。
そこにはただ「解けるのが気持ちいい」という自己満足があるだけです。

また、ある特定の科目・分野の中でも、さらに細分化すると「得意なところ」と「苦手なところ」というのが必ずあるはずです。たとえば英語なら「文法は得意だけどリスニングや作文は苦手」ということがあると思います。
このように、特定の科目・分野の中でさらに細かく「苦手」と「得意」を洗い出して「苦手」に注力して総合点を伸ばすということもどんどん試行していくべきです。
「この単元は勉強してもまず試験には出なさそう」という理由で思い切って捨てるのは戦略的にアリなケースもありますが、単に自分が苦手だからという理由で捨てるのはもったいないことです。

「食わず嫌いはよくない」ということについてさらにいうと、「今まで特に興味を持っていなかった分野の資格・検定試験もぜひ積極的に受けてみよう!」ということもぜひ提言したいです。
あえて自分のこれまでの人生でまったく接点がなかった分野・領域のことについて、ときどき時間を見つけて勉強してみることでプラスになることは数多くあります。
いざ学んでみると想像以上に面白さを感じたり、教養が深まったり、今まで自分の中になかった新しい発想が芽生えたり、意外と自分に向いている分野かもと思えることと出会えたりもするものです。

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