2019.12.10

モチベーション・やる気に頼りすぎてはいけない

勉強法の本はさまざまなものが出ていますが、どの本でも必ずと言っていいほど書かれているトピックが「モチベーション管理術」です。
すなわち、いかに試験勉強へのやる気を上げていくか、高く保ち続けるかというノウハウです。

モチベーション管理はもちろん重要なことではありますが、モチベーション・やる気を高めることばかりに主眼を置くのは最善とはいえません。
「モチベーションを高めて勉強する」ということは、裏を返すと「勉強へのモチベーションをいちいち高めてやらないと勉強できない」ということだからです。
日々やる気を強くもって勉強に取り組めるようにするだけではなく、意志の力に頼らなくても自然に勉強へと行動が向くような何かを自分の中につくり、最終的には勉強を「習慣化」できるようにすることが理想です。

たとえば、朝起きたときに「今日は会社に行くのが嫌だな~」「今日は仕事したくないな~」という気分になる日もあるかと思いますが、それでもなんやかやで身支度を整えて会社には向かうと思います。
それは何らかの手段で会社へ行くモチベーションを高めることによって出社を実現しているわけではなく、モチベーションが低くても自分に「会社へ行く」という行動をとらせる何らかの理由や強制力が存在しているからそうなっているということであるはずです。

勉強を習慣化するためには、モチベーション管理というよりも「モチベーションをいちいち高めなくても意識や行動が勉強へと向かうようにする仕掛け」が重要です。
これは自分の中だけでなんとかしようとするのではなく、周りの人の協力を得たり、周りの人をあえて巻き込んだりしてみるのが効果的です。
たとえば、ライザップのトレーナーのように、自分の勉強について定期的に進捗管理や叱咤激励をお願いできるような人が周りにいないか探してみる。あるいは、何か合格したい資格試験がある場合、周りの同僚や友達に「この資格試験、一緒に受けない?」と誘って、「言い出しっぺの自分が落ちるわけにはいかない」という状況を積極的につくってしまう手があります。
このような仕掛けが、「やる気」や「意志の強さ」とはまた違った方向から自分の行動を勉強へと向かわせてくれる誘導力・強制力となります。
ぜひこのような観点から、勉強の習慣化や継続のためのアイデアを考えてみましょう。

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