2021.03.09

就活にも役立つ!? 人事・採用分野の資格

資格・検定試験のジャンルとしてはかなり珍しい部類といえる「人事・採用」分野の資格。普遍的な理論や教科書といったものがあまりないようにも思われるジャンルですが、学んでおくと役立つ知識やノウハウは実はいろいろあるものです。
また、就活シーズンに向けて、就活生があえて人事側のノウハウを学んでみるというのも面白いかもしれません。人事側の視点を逆手に取った形の「就活攻略法」が何か見えてくるかもしれませんよ。

採用力検定
リクルートグループなど人材関連業界の有識者・専門家が多数参画し、2019年から実施されている新しい検定。効果的な人材採用を行うためのマインドやノウハウを身に付けることができ、人事・経営部門のビジネスパーソンにとって非常に有用な検定です。
受験期間中であれば自宅のパソコンから随時受験できるCBT試験として実施されているので、手軽に受験できるのも魅力。
試験区分としては、創立当初からあった基礎級に加えて、第3回試験から「リクルーター・面接官向け検定試験」が新設されています。

人事評価者検定
人事コンサルタント協会が実施する検定。試験区分はオンラインで無料受験できる初級と、会場型試験として実施される上級があります。
試験内容としては人事評価者(役職者や人事担当者)に求められる心構え、目標管理の方法論、人事制度のマネジメントといったことが問われますが、「部下の評点をつける」というケーススタディ的な事例問題も出題されます。事例を読み解きながら「積極性」「協調性」「企画力」といった項目を評価していくのですが、かなり独特な形式の出題だといえます。
また、この検定の上位資格的な位置付けの資格として「人材測定コンサルタント」もあります。

ビジネス・キャリア検定
「経理」「総務」「生産管理」といった、企業におけるさまざまな職種・部門がそのまま試験区分となっているという面白い試験体系が特徴の、ビジネス・キャリア検定。詳しくは試験分野・試験区分一覧をご参照ください。
人事分野の試験区分としては「人事・人材開発」「労務管理」があり、人事部や労務部のビジネスパーソンが勉強しておくと、そのまま日々の実務に役立つ知識やノウハウが身に付くという内容になっています。直近の過去問はすべて公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。

派遣検定
前述の3資格は主に正社員を対象とした内容でしたが、こちらは労働者派遣に関する知識を学べる検定です。労働者派遣に従事する者(派遣元企業・派遣先企業・業務担当者)のコンプライアンス能力の向上を目的として、2010年から実施されています。
労働者派遣に関する法令は近年頻繁に改正がなされていますので、派遣元企業(人材派遣会社)・派遣先企業ともども労働者派遣の仕組みやルールを正しく理解し、健全な労働環境の確保に努めたいものです。

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