2018.12.05

鈴木所長の受験FILE【歴史能力検定 2級世界史】

2018年11月25日(日)、「歴史能力検定(歴検)」2級世界史を受験してまいりました!

この検定、実は昨年「2級日本史」の科目を受験してなんとか合格しているのですが、この歳になって歴史をあらためて勉強してみるのも楽しいかもな~と思ったので、今年は世界史の2級に挑戦してみることにしたのでした。

しかし勉強を実際に初めてみて、さすがにちょっと見通しが甘すぎたなと思い知らされます(笑)
というのも実は私、高校時代は社会は「地理」選択で、そもそも歴史は高校時代にほとんど勉強してないのです。
とはいえ「日本史」であれば、小中学校の社会の授業でそれなりにやっていますし、これまでいろいろな歴史系の検定の試験勉強を通じてある程度勉強していた(戦国時代~幕末あたりにだいぶ偏ってますが)こともあって、まだなんとかなったのです。
しかしよく考えてみると、「世界史」は日本史と違ってこれまでの人生でほぼ勉強したことがないんですよ。出てくる人名や出来事が、聞いたことのない単語のオンパレードで、これ想像以上に厳しいなと思わざるをえませんでした。

というか歴検の2級って、合格すると高等学校卒業程度認定試験(いわゆる大検)の「日本史B」「世界史B」が免除になるんですよ?
ということは、2級に受かるためには高校で世界史を2年ほど勉強した人と同じくらいは勉強しないといけないってことですよね。よく考えてみるまでもなくそれはきついですわ…

ということでめっちゃ勉強しました(笑)
歴検世界史の過去問集は入手できるものは全部入手して、たぶん15~20年分くらいの過去問を解きました。しかも3級と2級分(と1級を少し)。相当な量をやりました。
最初は本当に知らないことだらけだったのですが、ある程度わかるようになってくると、世界史の勉強って面白くて、けっこうハマってしまいますね。
昨今の国際情勢や紛争問題についても、歴史を知ってると「なるほど、○世紀のあの出来事が現代まで尾を引いているのだな」みたいなことがわかったりします。
おそらくこれは高校のときに勉強していても感じなかったことだろうなと思うのですが、大人になってある程度社会や経済にふれてからあらためてこういうことを勉強してみると、これはもっと早く知っておけばよかったなと思うことがたくさんありますね。

というか世界史を勉強していて痛感したこととして…、私、「世界遺産検定」という検定を、けっこう苦労して1級まで取得しているのですが、もし世界史をちゃんと勉強してから世界遺産検定を受けていたとしたら、もっと楽にとれていただろうなと思わざるをえません。
なぜなら世界遺産って、自然遺産はともかく文化遺産というのはほとんどそのまま「世界史の教科書に出てくるもの」なんですもん。「○○遺跡群」とか、「○○の歴史地区」とか。歴史的に価値のあるものだから世界遺産になっているわけなので。
なので世界史を勉強していて「あっこれ世界遺産検定で出てきたやつだ!」となる場面もしばしばあったわけですが、また逆もしかりで、世界史の知識をふまえてから世界遺産を覚えるようにすべきだったなと。まあもう世界遺産検定は1級まで受かってますのでいいのですが、ちょっと気付くのが遅すぎましたね…

さて試験の話に戻りますが、試験会場は本郷にある東洋学園大学。
歴検は5級から1級までの試験がごった煮な感じのタイムスケジュールで実施される試験なのですが、試験会場へ行くと、5級~4級あたりの受験者っぽい小学生くらいの子どもたちがいっぱいいます。保護者の方もいらっしゃるので、想像以上のすごい人だかりになっていました。
試験教室に辿り着くのもちょっと大変!というか、2級世界史の科目もきっと高校生くらいの受験者が普通に大勢いらっしゃるのだと思いますが、学生の皆さんに負けないようにがんばりたいものです(汗)

 

ということで試験。
50分間で四択問題を45問と記述問題を5問解きます。
大問が5問あって、ひとつの大問の中に四択問題9問と記述問題(人物名などを書いて答える問題)1問があります。

あれだけ勉強しただけの成果は一応あったかなという手応えはありましたが、結局「知っていれば簡単に解けるが、知らなければいくら考えてもわからない」系の問題ばかりなので、知らないところから出題されると勘で答えるしかなく…
でもまあ6割とれればいい(合格基準は正解率60%が目安)ので、6割くらいならなんとかいけてるのではないかなといえそうなくらいの出来でした。
それと、けっこう時間が足りないのですよねこの試験。単純計算で1問あたり1分で解かないといけないわけですが、長い文章が出てくる問題とか、迷ってしまう問題とかではけっこう時間を使ってしまうのです。逆に、用語を知ってさえいれば数秒で答えを選べる問題もあるわけですが…全体的にみると時間はけっこうギリギリでした。

歴検は試験終了後にすぐ解答が配られるというとても珍しいというか親切な検定なのですが、自己採点してみたところなんと70点!
60点くらいでギリギリ合格っていうパターンかなと思っていましたが、想像してた以上によい結果だったので、自分でも驚きです。

こうなってくると欲を出して、来年はぜひ1級を受験してみたくなりますね~。
いずれにせよ世界史はあらためて勉強してみるととても面白いので、時間をみつけて今後も継続的に勉強してみようかと思っています。

ということで本日もお疲れ様でした。

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