五月病に悩んだら、資格を取れ!?
ゴールデンウィーク(大型連休)が明け、「五月病」が話題になるシーズンになりました。
特に今年は、会社を辞めたい労働者の代わりに業者が退職の意思通知などを行う「退職代行サービス」が全国的にも話題になっています。
入った会社について「仕事や人間関係がつらい」とか「想像してたのと違った」といった理由で嫌になってしまうことがあるのはわかりますが、せっかくご縁があった会社をそんな簡単に短期間で辞めてしまうのはもったいないことです。
そこで今回は「五月病に悩んだら、いっそ資格を取ってみよう」というお話をしてみたいと思います。
五月病の兆候がある人になぜあえて資格取得をおすすめするかというと、資格取得は「いい意味での現実逃避(前向きな現実逃避)」になるからです。
精神的につらいからといって、自分の殻に閉じこもってばかりで何もしないでいると、負の感情だけが膨らんでいってどんどんネガティブな方向へ進んでしまいがちですが、逆に「何か他のことをやっている」ほうが適度な気晴らしになって、精神衛生上よい効果があったりするものです。
また、「資格やスキルという武器があれば今後の人生や仕事もきっと何とかなる」という前向きな気持ちになれれば、精神的に余裕が出て、今の嫌な仕事も意外と想像以上にこなせるようになるものです。
かく言う私も新卒で入った会社では、入社してすぐから飛び込み営業など「客観的にみるとけっこうつらいかもしれない仕事」もいろいろ経験したのですが、「自分はこれだけいろいろ資格を持ってるし、本当にきつくなったら最悪他の仕事に移るとなっても何とかなるだろう」という楽観的な考えでやっていたので、仕事が多少きつくてもそこまで思いつめずにやり過ごすことができていました。
入った会社が全国的なニュースになるレベルのとんでもないブラック企業だった…とかいうケースであればまだしも、仕事でちょっとつらいことがあった程度ですぐ退職してしまうのはもったいないことです。
職歴に「新卒で入社した会社をわずか1~2ヶ月で退職」という実績が残ってしまうのは、その後の転職活動やキャリアに悪影響を及ぼす可能性も高いです。
学生から社会人になり環境や生活が大きく変わるという中で、最初からすべてが自分の思い通りにうまくいくわけではないのは当然のことです。
最初はつらかった・嫌だったことも、ある程度こなしてコツがつかめてくると苦にならなくなることも多いものですし、多少つらい状況でも、そこを乗り越えることで初めて見えてくることや得られるものも多々あるはずです。
「今すぐ辞めたい」と思ってもその気持ちはいったん保留にして、「『もう限界』と思えるまでは最低限頑張ってみて、それとは別に気分転換に資格でも取ってみる」と気持ちを切り替えるのも大いにアリだと思います。
資格試験のシーズン的にも、ちょうど「5月頃まで申し込めて、6~7月頃に試験がある」というスケジュールの資格・検定も多いので、ぜひこの機会に資格を活かしたスキルアップを視野に入れてみてください。