2019.02.19

ちょっとニッチな外国語検定

外国語の検定(英語を除く)というと、実用フランス語技能検定や中国語検定など、話者数の多い言語の検定がやはり有名ですが、実はここ数年で、日本で受験可能な外国語検定はどんどん増えてきています。
特にアジア地域の言語の検定の新設が顕著です。フランス語などと比べるとちょっとニッチな言語かもしれませんが、今後経済成長が期待される地域でもあり、ニッチだからこそ希少性も出てきます。
これからの時代、あえて英語以外の外国語にチャレンジしてみるのもいいのでは?

インドネシア語技能検定
今回ご紹介する検定の中では、比較的歴史の長い検定。話者数1億6,000万人以上を誇るインドネシア語の検定です。インドネシア語は何となく「難しそう」というイメージをもっている人も多いかもしれませんが、使われる文字は実は英語と同じローマ字(ラテン文字)で、スペルを見ればどのように発音するかは一目瞭然。文法や発音のルールがとてもシンプルな言語なので、実は他の言語と比べて非常に勉強しやすい言語なのです。「英語以外の外国語」を勉強する入り口として非常にオススメな言語のひとつです。

実用タイ語検定
タイ語は独特の文字を使う言語で、インドネシア語とは逆に、初心者にはちょっと手が出しづらい言語かもしれません…。タイ語のアルファベットを覚えるのがまず大変で(それが語学勉強の醍醐味でもあるのですが)、発音の「声調」もちょっと複雑。中国語では「四声」といって4種類の声調を適切に使い分けて発話しないと意味が通じないのですが、タイ語の声調は中国語より多い5種類もあります…。そんなちょっと難易度が高そうなタイ語ですが、実用タイ語検定では最も入門レベルの5級試験だけはタイ語の文章がカタカナ・ローマ字表記で出題される(サンプル問題)という初心者仕様になっているので、まずはここからチャレンジしてみましょう!

ロシア語能力検定
個人的に難易度が高い印象が非常に強いロシア語能力検定…。ロシア語自体が「文字がラテン文字ではなくキリル文字」「名詞や動詞の変化のパターンが多い」など、フランス語やスペイン語などと比べてやや複雑なのに加えて、試験の出題形式がかなり厳しいのですよね。最も初歩的なランクである4級ですら「文法」に加えて「露文和訳」「和文露訳」「朗読」といった高度な内容が出題されるのに加えて、これらすべての科目で6割とれないと合格できないのです。4級でこんなに厳しい仕様になっている検定は他ではなかなか見ないです(笑)。

実用ベトナム語技能検定
2017年にできたばかりの新しい検定。ベトナム語の文字はインドネシア語と同様、基本的にはローマ字(ラテン文字)ですが、声調がなんとタイ語よりもさらに多い6種類あります…。ベトナムはもともと漢字文化圏であり、中国語の影響も強いので、中国語を勉強したことがある人であれば語彙は比較的すんなり覚えられるものも多いでしょう。「同意(ドンイー)」や「記念(キーニェン)」など、日本語の読みに近い言葉もいくつかあるので、勉強してみると意外と親しみを覚えられる言語だといえます。また実用ベトナム語技能検定は、1級~6級・準6級と、きめ細かい級設定がされているのも特徴です。

ミャンマー語検定
こちらも2015年にできたばかりの、比較的新しい検定。ミャンマー語はタイ語と同様、文字が非常に独特で、まるで視力検査の記号のように「○」の上下左右が切れた記号などがたくさん並ぶような不思議な文字です。形が似ている文字が非常にたくさんあるという点で、タイ語以上に「まず文字に慣れること自体が大変」な言語といるかもしれません…。しかしニッチ度や難易度が高い分、希少価値も相当高い言語スキルだといえるかも!?

NEトルコ語検定
NEとは「ニューエクスプレス」、すなわち白水社から発刊されている語学入門書の略。『ニューエクスプレス トルコ語』著者の大川博氏が主催する検定です。一部ネット界隈で、受験上の注意事項が寛容すぎる検定として盛り上がったこともあるこの検定、かなりアットホームな感じでゆる~く実施されているようです。トルコ語は文法構造が比較的日本語と近く、勉強してみると意外な共通点から楽しさが味わえる言語です。ぜひこのゆる~いNEトルコ語検定を入り口として勉強してみては。

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