鈴木所長の受験FILE【登録販売者】
2018年9月9日(日)、「登録販売者」試験を受験してまいりました!
いきなりこの資格へのツッコミから入りますが…
以前から常々思ってることなんですが、「登録販売者」っていう資格名称って、なんだかすごくぼやっとしたネーミングなんですよねえ。
一般用医薬品販売の資格なんですが、「登録販売者」って名称だけだと、「何を」販売するための資格なのかがまったくわからないじゃないですか。「販売士」資格みたいなものかと思ってる方もいるみたいですし。
「医薬品登録販売者」とか、もっと具体的な名称にしたほうがいいと思うんですけどね。
まあ「外務員」とかもたいがいですが。「証券外務員」でいいですよね…
そんなわけで、ざっくりいうと、ドラッグストアとかにおける、薬剤師と一般従業員の中間くらいの位置付けにあるような感じの資格です。一般従業員では扱えない一部の医薬品を販売可能になります。
2009年の資格設立当初は受験に際して実務経験等が必要だったのですが、2015年に規制緩和によって受験資格が原則撤廃されて誰でも受験できるようになってから、受験者数が飛躍的に伸びた資格です。
というか鈴木さんまだ登録販売者資格取ってなかったんですか?とか言われてしまいそうですが、諸般の事情で、受験自体なかなかできていなかったんですよね。
本当は受験資格が撤廃された時点ですぐにでも受けたかったんですが、ある年は他の試験のスケジュールとの絡みで断念せざるをえなかったり、ある年は気付いたら出願締切がいつの間にか過ぎてしまってたり…で結局このタイミングになってしまいました。
まあしかし今年2018年は6月に薬学検定1級、8月に心理学検定を受けたりしてて、登録販売者の試験内容とかぶる内容をなにげにちょこちょこ勉強してきているので(心理学検定は「神経・生理」の科目の内容がけっこうかぶる)、結果的にはこのタイミングでちょうどよかったのかもしれませんな。
さて今回の試験対策用参考書としては『平成30年版 全国登録販売者試験過去問正解』という、全国各地域で昨年出題されたすべての問題が載ってる過去問集を主に使いました。
登録販売者試験は国家資格のなかでもちょっと特殊で、運営が都道府県ごとに見事にバラバラ(各都道府県の福祉保健部や健康福祉部が管轄)なんですよね実は。県ごとに試験日程や窓口が異なることはなんとなく認識してはいたんですが、受験料や合格基準ですら見事に県ごとにバラバラのようで…詳しくはこのサイトとかを見てみていただければ。
(なお今回私は普通に東京都で受験します)
全体的な試験範囲や問題の形式・出題傾向に関しては地域ごとの差異はそんなにはないんですが、「選択肢の数」と「科目の並び」に関してはある程度明確に地域ごとに違いがあるようです。
前述の『平成30年版 全国登録販売者試験過去問正解』とかで全国の過去問を実際に見てみていただければわかるのですが、まず「選択肢の数」に関しては、“四択問題と五択問題が混在している”んですよね。
四択と五択の問題が両方出てくる地域もあれば、全問五択で統一されてる地域もあります。なお東京都(というか南関東地域)は全問五択のようです。
四択か五択かの違いは試験の難易度にかなり影響してくるので、全問五択の地域ははっきり言って不利な感じですねぇ…
そして「科目の並び」に関して、登録販売者試験の科目は以下の5つがあるんですが…
1.医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
2.人体の働きと医薬品(20問)
3.主な医薬品とその作用(40問)
4.薬事関係法規・制度(20問)
5.医薬品の適正使用・安全対策(20問)
地域ごとにこの並びがまったくバラバラなんですよね。
東京都(南関東)では午前の試験で「1・2・4」、午後の試験で「3・5」の科目を解くことになりますが、地域によって2や4の科目から問題がはじまるとか、3の科目が午前だったり午後だったりするっていう微妙な差異があります。
科目の並び順自体は解答にそこまで重大な影響を及ぼすわけでもありませんが、5科目のうち最もボリュームがあって暗記事項も細かい「3.主な医薬品とその作用(40問)」に関してだけは、これが午前にあるか午後にあるかで、試験当日の動きとかの戦略がちょっと変わってくる感じはしますね。
地域ごとに試験日程が違うので、試験問題が地域ごとに違うのはしょうがないですし、選択肢の数が違うのもまあわからなくもないんですけど、なぜあえて科目の並び順までシャッフルする必要性があるのかについては…激しく謎ではありますね…
というか言ってしまえば1・2・4・5の科目は比較的簡単なので、3の科目をいかに攻略するかが結局鍵になりそうです。
合格基準は「全体で70%以上かつ各科目35%以上」となっているんですが(県によって微妙に違いますが、東京都の場合)、今回の私の戦術はぶっちゃけ「1・2・4・5の科目で8~9割確保して、3の科目は最低ラインの35%とれればよしとする」作戦です。
3の科目は「主な医薬品とその作用」ということで、先日薬学検定で勉強した内容がけっこう流用できそうな感じではあるんですけど、それでもかなりの量の暗記事項があってなかなかしんどいんですよね…
特に、漢方薬に関する内容はとてもじゃないけど覚えてられないので、漢方に関しては「捨て問題」として割り切ることにします(笑)
試験会場は水道橋駅最寄りの日本大学三崎町キャンパス。
午前の1・2・4の科目は確実に時間が余ると踏んで、あえて20分ほど遅刻しての入室です(笑)
(遅刻は30分まで可)
ということで午前の部試験。
120分間で五択問題を60問解きます。
「1.医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)」はまあ楽勝、「2.人体の働きと医薬品(20問)」「4.薬事関係法規・制度(20問)」もまあ8割くらいは解けてるのではないかと。
ただ、登録販売者試験では「以下の5つの文のうち、正しいものをひとつ選べ」的なシンプルな形式の問題はあまりなくて、正しい文章の組み合わせを選ぶ問題など、ちょっと複合的に正誤判定の吟味をしなければならない問題が多いので、解く時間に関しては想定よりもちょっと長めにかかってしまった感じではありました。
試験開始60分経過時点で途中退出可能ですが、65分くらい時点で途中退出しました。
昼休み、今回のキモとなる医薬品知識の暗記の最終詰め込みを励行し、午後試験へ…
ということで午後の部試験。
同じく120分間で五択問題を60問解きます。
「5.医薬品の適正使用・安全対策(20問)」はまあ7~8割くらいはいけてそうとして、「3.主な医薬品とその作用(40問)」はやっぱり難しかったというか、覚えきれていないところが多々ありましたね。
おそらくは3の科目で足切りラインの35%を超えてさえいれば全体で70%はいけてると思われますが、ちょっとこれは結果が出てみないと何ともいえません。なんとかいけてることを祈るばかりです。
そしてやっぱり漢方の問題はほぼ無理でした(笑)
試験開始60分経過時点で途中退出。(午後は遅刻せず)
いや~しかし今回あらためて思ったのは、医薬品とか病状とか成分名とか物質名とかってほんと覚えるの大変ですよね。具体的な図版とかとあわせて覚えるならまだしも、テキストに載ってる字面だけから機械的に覚えようとするのはかなり無理があります。
というかあらためてやっぱり自分は生物系・医学系分野はあんまり向いてないなぁと思い知らされました(笑)
ということで本日もお疲れ様でした。