2024.02.13

YouTubeなど動画を使った学習ではココに注意!

近年は学習ツールの多様化が進み、従来型の「本で学ぶ」やり方に加えて、YouTubeやeラーニング講座など「動画で学ぶ」教材やツールの選択肢が広がってきています。
しかし、動画での学習は「場合によってはかなり非効率になってしまう」リスクもあることはぜひとも理解しておくべきでしょう。

動画での学習のデメリットは、実際に動画を一通り視聴してみないと、「本当に自分の成長につながる内容のコンテンツなのかどうか」の判断が難しいという点です。
皆さんもYouTube動画などを見ていて経験があるのではないかと思いますが、「動画タイトルに惹かれて見てみたけど、自分が求めていた情報とはちょっと違った」とか「一通り見たけど、ほとんどの内容はすでに知っていることだった」など、いわば「期待外れ」の内容だったということはよくありがちです。
これはその動画コンテンツのクオリティの良し悪しの問題ではなく、動画の内容やレベル感が自分の求めるそれとマッチしているかどうかの問題です。
動画は本と比べて、「内容が自分のニーズとマッチしているか」の判断が非常に難しい…というより、時間をかけて実際に見てみないとわからないのです。

本での学習であれば「このページはすでに知っている内容だな」と思えたら適宜読み飛ばしてどんどん次へと進めますが、動画だと「自分にとって真に有益な内容だけピンポイントで見る」ことはまず不可能です。
そのため、たとえば「この動画を30分見たけど、自分にとってはそこまで有益な内容ではなかったので、この時間でテキストでも読んでいたほうがよかったなー」となってしまう可能性も大いにあるのです。
動画での学習は、コスパ・タイパ的に考えると結果的にかなり非効率になってしまう可能性があることをふまえたうえで利用すべきでしょう。

ただ、「まったく予備知識がない、初めてふれるジャンルをゼロから学ぶ」というような場合なら、YouTubeなどでわかりやすく解説してくれている動画コンテンツを入口とするのが効果的であるケースは多いでしょう。
私も最近、古代エジプトをテーマとした検定を受けたのですが、この分野はもともとほとんど予備知識がなかったのと、文字よりもビジュアルで学ぶやり方が有効だと思ったので、YouTubeを活用して勉強しました。

紙の教材と動画教材、それぞれの特徴やメリット・デメリットをふまえたうえで、自分にとってより効果的な学習のやり方を模索していきましょう。

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