2023年誕生の注目資格・その4

毎年さまざまな新しい資格・検定が誕生しますが、注目の新資格について定期的にご紹介していきます。今回は、2023年誕生の注目資格・その4です。

急性期ケア専門士認定試験
第1回試験日：2023年5月15日(月)～28日(日)
患者の突然の病状急変への対応や、災害時の救急医療など、医療現場における「急性期ケア」のプロフェッショナルを育成すべく、一般社団法人 日本急性期ケア協会の主催により新たに誕生した資格。状態変化の兆候察知や、アセスメント、初期対応などの実践対応力を高める知識やノウハウを身につけることができる資格です。
医療福祉分野の専門家（国家資格有資格者）を対象とした試験ですが（受験にあたっては医師・看護師・薬剤師・理学療法士・介護福祉士などの実務経験が必要）、地震や水害などが多発している昨今、医療関係者でなくとも「緊急時の備え」としてある程度勉強しておいて損はない内容だといえるかもしれません。

カーボンニュートラル検定
第1回試験日：2023年6月1日(木)試験開始
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収・除去量とを均衡させることにより、温室効果ガスの排出を全体として差し引きゼロにすること。環境問題やSDGsに関するキーワードの中でも、近年たびたび耳にするようになってきた言葉のひとつです。
この検定は脱炭素・カーボンニュートラルを推し進める人材を育成するために、一般社団法人 脱炭素事業推進協議会によって新設されたもので、CBT形式で実施されます。
受験申込が完了するとダウンロード可能となるPDFテキストにて自習自学し、全国のテストセンターから自分の好きな会場・受験日を選択して受験する形となります。

うつわ検定
第1回試験日：2023年6月5日(月)
第2回試験日：2023年6月24日(土)
皿、鉢、丼、グラスなどの「うつわ」全般について、種類や歴史、選び方など幅広い知識を問う検定。公式テキスト『今の時代のうつわ選び』の内容から出題されますが、本書は美しい写真や図版が豊富で、テキストというよりカタログのようなつくりの一冊です。
レストランや飲食店など食器を扱う業界で働く人だけでなく、プライベートで「自宅の食器やインテリアをより洗練させたい」「料理の写真をもっと“映える”感じに撮影したい」というニーズがある人など幅広い層に役立つノウハウが学べそうな検定です。
第1回・第2回試験が6月、第3回・第4回試験が7月に予定されており、自宅PCからでも受験可能なオンライン試験として実施されます。

日本遺産検定
第1回試験日：2023年7月7日(金)～9日(日)
UNESCOの「世界遺産」は有名ですが、日本国内にも「日本遺産」という文化財保護制度の枠組みがあることはご存知でしょうか。地域の歴史的魅力や特色を通じて、日本の文化・伝統を語る「ストーリー」を文化庁が認定しているもので、2023年6月現在で104件の日本遺産が認定されています。
具体的には「四国遍路」「忍びの里 伊賀・甲賀」などが認定されていますが、日本遺産の枠組み自体の知名度はまだまだこれからといったところで、その認知拡大のために立ち上げられたのがこの検定です。
第1回試験ではオンライン試験形式で3級試験が実施され、「日本遺産 ポータルサイト」の情報が出題範囲となります。日本の文化や観光地をよりディープに学ぶきっかけとしてぜひ活用されてみてはいかがでしょうか。