2018.12.06

鈴木所長の受験FILE【問題解決力検定 3級】

2018年11月27日(火)、最近立ち上げられたばかりの「問題解決力検定」3級を受験してまいりました!

その名のとおり、「問題解決力」を問う検定ということで…
一般的に資格・検定試験というと、ある分野についてどれだけ知識や技能があるかということが問われるものですが、このような業種や職種を限定しない汎用的な能力的なものを問う試験というのはなかなか珍しいというか、斬新ですね。

「級」としては、4級~1級の4段階のレベルが設定されているのですが、現段階では4級と3級の試験が実施されています。
2級以上は2019年以降に実施予定とのことなので、今回は現時点での最高ランクである3級を受験してみました。

3級のレベル感は「戦略プランナーレベル」で、公式サイトの記載によるとスキル目安が下記のようになっています。

「企業や部門が業績を高める上でなにが阻害要因になっているかを見極めることが出来、それをメンバーあるいはトップと討議することが出来る。具体的には、重要課題を発見するために必要なデータや情報項目を理解しており、それらのデータや情報を収集してチャート化することが出来る。またそれぞれのチャートが示す意味合いをチャート上に表現することが出来る。」

つまりは現状分析から課題を見出して解決策を生み出す力があれば解けるのではないかなと思われますが、どんな問題が出るのかは実際に受験してみないとなんともいえませんかね…

検定の参考図書としては、問題解決力をテーマとした4冊のビジネス書が設定されています。
試験の性質上、細かい暗記事項や、理解しておくべき複雑な概念などがそこまであるわけではなさそうなのですが、とりあえず参考書として『はじめての問題解決力トレーニング』という書籍を購入して読んでみました。
現状分析のためのデータのまとめ方や、課題解決の手法などについて、自分の中で考え方を改めて整理するのに役立ったかなと思います。

試験の形式はCBT(Computer Based Testing)で、全国のテストセンターにて自由に日時や会場を選んで受験できるタイプの試験。
…なのですが、一年中好きな日時に受験できるわけではなく、受験可能な期間は決まっているのでご注意。
今回、4級は「2018年11月17日(土)~24日(土)」、3級は「2018年11月24日(土)~12月1日(土)」が受験可能なタームでした。
次回は2019年2月にまた受験可能になるそうです。

私はおかげさまで平日でも比較的自由に時間がとれるスタイルで仕事してますので、テストセンターがすいていそうな平日昼間を狙って受験してまいりました。
テストセンターでのCBT試験を受験する際は、せっかくなので都度いろんな会場で受けてみようと思っているのですが、今回は飯田橋の株式会社ジェイ・ジェイ・エスというテストセンターで受験してみました。
テストセンターごとに会場の様子や運営の仕方などに細かい違いがあったりして、なかなか面白いです。

 

ということで試験。
60分間で択一式問題を40問解きます。

出題形式などに関する情報があまりなかったので、実際に受験してみて初めて知って驚いたのですが、この検定はなんと40問まるごと一式の事例問題なのですね!
ざっくり書くと、「あなたは○○業界のA社の社員です。○○業界や自社や他社の状況はこんな感じです。A社の課題を分析し、改善策を考えてください。」的な問題で40問すべてが構成されています。
普通の試験は「1問1問独立した問題が40問出る」とかそういう感じですが、この検定は40問がまるまるひとつのパッケージになっているという。なかなか思い切った構成ですね。
詳細はネタバレになってしまうので伏せますが、とある業界の実在の社名をもじったような名称の会社が出てきて(笑)、競合他社との比較や業界のマーケット分析をするような感じの内容でした。
基本的には四択問題なのですが、ときどき三択とかの問題もあったかもしれません。(記憶がおぼろげですみません)

普通の試験のように単に「事前に覚えてきたものをアウトプットする」のではなく、事例を見て考えながら解いていく試験なので、問題を解く過程自体がなかなか面白いです。
とはいえ無計画に考え込んでばかりだと時間が足りなくなってしまいます。明確・確実にこうだという結論が出しきれない問題があったりもしますが、ちょっと急ぎ気味に解いて、40分くらいで完答!
解答終了ボタンを押して、結果が出るのを待ちます(CBT試験なので終了後すぐに結果が出ます)が…

出てきた結果は、「40問中30問正解」!
ということは…、ズバリ、合格点ギッリギリですね(笑)

いや~、危なかったです(汗)
けっこうそれなりに自信もって解けたつもりではあったんですが、まさか合格点ギリギリとは…

ちなみに受験結果レポートには「分野別の得点率分布」も出るのですが、こんな感じでした。

ビジネスの基本 60%
問題解決の基本 100%
情報収集 60%
質問力 60%
チャートの作成 100%
論理的思考 40%
文章構成 80%
人の巻き込み 100%

やたらキリのよい数字になっているので、全40問が「8分野×5問」にきれいに分けられているのかなと推測されますが、ええ~っ「論理的思考」が一番低いの!? いやあちょっと納得いかない!!!(笑)
どの問題がどう間違ってたのかぜひ知りたいのですがね~。自己採点とかができないのはちょっと残念ですね。

まあしかし合格は合格なので、とりあえずはよかったです!

ということで本日もお疲れ様でした。

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