2022.11.08

すでに得点できているところは、思い切って勉強の対象から外す

自分の得意科目や解ける分野の勉強をするのは気持ちが楽ですし、苦手科目や嫌いなタイプの問題を解くのは面白くないですよね。
しかし、本当に成長したいならば、今できていないことにこそ注力すべきで、すでにできているところはむしろ思い切って「勉強の対象から外す」くらいのスタンスで臨むべきです。
現実問題として、自分が今できることだけやっていても単なる自己満足にしかならず、真の成長にはつながらないのです。

筋トレでは、筋肉にかける負荷をどんどん上げていかないと筋力は強化されません。自分にはまだ無理かもしれないと思えるレベルの負荷をあえてかけて、それを乗り越えることによってはじめて強化されるのです。
勉強も同じで、簡単に解ける問題ばかり解いていても成長しません。もし仮に「今日やった問題は全部解けた」ということがあったとすると、これは裏を返せば「今日やった問題からはまったく改善や成長の機会が得られなかった」ということです。単に既存の知識の確認にしかなっていないのです。
実際のテストでならともかく、日々の勉強で「全問正解できた」ことは、喜ぶべき出来事だとは必ずしもいえず、「今日の勉強は成長の糧にはほとんどなっていない」と、むしろ憂慮すべき状況だといえます。

逆に、「解けない問題があった」ということは、そこを解けるようにできれば自分はもっとレベルアップできる、つまり成長のための経験値を積むことができるということです。
ゲームでも、弱い敵ばかりを倒していても得られるものは少ないですが、強敵を倒せば一気に経験値がアップしたりしますが、それと同じことです。
「問題が解けない」というのは一見ネガティブなことですが、「解けない=レベルアップの機会」だととらえるマインドをもてば、解けないことも苦にはならなくなります。

「うまく得点できない体験」こそが、本質的な得点力を上げます。できないところをひとつひとつつぶしていくことが、一歩一歩確かな成長へとつながっていきます。
成長のスピードを上げるためには、苦手な問題に挑む機会を少しでも増やすために「すでにできているところを思い切って勉強の対象から外す」勇気も重要になってくるのです。
「勉強の時間がいくらあっても足りない」という人は、実は「すでにできているところの勉強に時間をかけすぎている」だけかもしれません。

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