2023.02.14

資格試験の参考書はできるだけ新品を使いたい僕が、あえて中古で「書き込みがめっちゃある参考書」を買ってみた話

ある資格試験の試験勉強でのエピソードです。
その試験では公式参考書として『○○検定公式テキスト』といった類の本が発刊されるのではなく、ある既存の一般ビジネス書が指定されました。
その本は当初から試験対策用に発刊されたわけではまったくなく、一般書として出た本で、発刊から数年後に新設された資格の公式参考書として後になって指定されたわけです。

はじめは普通にどこかの書店で買おうかと思っていたのですが、少し古い本でもあるせいか、近所の書店では在庫のあるお店が見つかりません。
Amazonで中古で買うことも考えましたが、価格が意外と高い。資格試験の参考書になったため値上がりして、新品より高い値がついたこともあったようでした。

最後の手段としてメルカリでの購入を検討したのですが、出品情報に「書き込みやアンダーラインが入った箇所がかなりあります」との記載があり、少し躊躇しました。
しかしその分金額が安く設定されていたこともあって、結局はしぶしぶそれを購入することにしたのでした。

しかし実際に「書き込みあり」の本を使ってみると、まっさらな新品で勉強するよりもむしろ効果的に勉強できたのです。
というのも、本文に太字や強調箇所がほとんどないプレーンな体裁の一般書だったため、まっさらな状態だと読んでいてメリハリがなく、内容が頭に入ってきにくいのですが、前使用者の書き込みや試行錯誤の跡があることによって、重要ポイントや、気を付けて読むべき箇所をつかみやすくなっていたのです。

資格試験の参考書も、「ただ文字が並んでいるだけ」よりも「重要なワードやポイントを太字や網掛けで強調してある」とか「わかりにくい箇所に脚注などで補足説明をしてくれている」ような工夫がなされている本のほうが圧倒的にわかりやすく読みやすいですが、「前使用者の書き込み」がこれと同様の効果をもたらしてくれていたということです。

宅建士や簿記検定のような人気資格については、数多くの出版社から工夫を凝らした参考書が発刊されているため、そこにさらに自分で書き込み等を入れて「自分なりに完成させていく」必要性はあまり高くありません。
しかし一方で、参考書の選択の余地がほとんどない資格試験で、教材として
・プレーンなテキストのみで書かれた本(強調表示などが少ない)
・内容がいまひとつわかりにくい本
を使うしかないような試験対策の場合は、あえて「前使用者の書き込みがある本」を使ってみるのが意外と有効なので、ぜひ皆様も試してみてください。

私はもともとは「資格試験の参考書はできるだけ新品で買いたい」というスタンスだったのですが、上記のようなタイプの資格本はむしろメルカリで「書き込みあり」のものをできるだけ買うようになりました。
Amazonやブックオフでは中古でも「書き込みがある本」の出品はあまりないので、メルカリなどフリマアプリを利用するほうが買える可能性が高いと思われます。具体的にどのくらい書き込みがあるかがわかる写真を添付してくれている出品者も多いです。
もし身近に同じ試験を受けたことがあって、本に書き込みを入れながら勉強していた人がいるならば、その人から買うor譲ってもらう交渉をしてみるのもよいでしょう。

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