資格勉強は「新しいことを学ぶ訓練」
私は資格取得に関して「もともと興味があった分野か否か」や「実用性の有無」は問わず、とにかくいろんなジャンルの資格に挑戦するというスタンスで取り組んでいますが、そんななかでひとつ気付いたことがあります。
「勉強の対象は何でもいいからとにかく日々少しずつでも何か学ぶことを習慣にする」ことは、「仕事上や生活上で新しい知識やスキルを身につける必要が出てきたときにすぐに対応できる力」の訓練になるということです。
「勉強グセ」をつけることによって具体的には
・どんな本やツールを使って学べばよいかの判断を素早くできる
・勉強の進め方を自律的に考えて行動することができる
・学ぶ対象の勘どころをおさえた効果的・効率的な勉強ができる
・勉強を始めること自体への精神的ハードルが低くなる
といったメリットがあり、いわゆる「勉強慣れ(試験慣れ)」した状態で「新しく学ぶ必要が出てきた領域」に対峙することができるようになります。
AI化の進展などにより、時代の変化がますます激しくなると予想される昨今においては、「何を勉強すべきか」も重要ですが「新しいことを学び続けられる力」自体にも価値が出てくるわけです。
前述した各種メリットは学習対象のジャンル・領域にかかわらず汎用的に有用なものですが、「過去にとりあえず勉強した経験がある内容が、他の新しいジャンルの内容と密接に関係していて、既存の知識自体をそのまま流用できる」こともあります。
たとえば、近年話題の「iDeCo」について勉強してみたいという場合は、過去にファイナンシャルプランナー(FP)の勉強をしたことがある人であればすんなり習得できるはずですし、「AI」についても過去に統計学やITについて学んだことがある人であれば、理論の基礎的な部分を理解しやすいでしょう。
ダーウィンの言葉に「生き残るのは強い者や賢い者ではなく、変化に対応できる者」というものがありますが、ぜひ資格試験の勉強を「対応力の強化」のきっかけとして活用されてみてはいかがでしょうか。