2022.10.25

「資格を活かした副業」4つのカテゴリ

「副業に役立つ資格」について、さまざまなビジネス誌や週刊誌から取材を受けることが定期的にあります。時代を問わずニーズが高い話題なのですが、「資格を活かした副業」を考える際には、大きく4つのカテゴリ分けができます。それぞれにポイントや特徴がありますので、具体例を交えながら解説していきます。

【1】アルバイト系副業
本業で働きながら、就業時間外や休日にアルバイトで追加収入を得るというタイプの副業。職種によって、資格を持っていると採用されやすくなったり、資格手当がついて時給がアップしたりするケースがあります。具体例としては
・ドラッグストアで「登録販売者」有資格者が優遇される
・ガソリンスタンドで「危険物取扱者」の資格を持っていると時給が上がる
・家電量販店で「家電製品アドバイザー」の資格があると高評価される
などが挙げられます。待遇面だけではなく、業務に関する知識やノウハウを身に付けられるという点でも有用です。

【2】内職系副業
本業の他に、スキルや資格を活かして内職やフリーランス的な仕事をするというタイプの副業。時間や場所の自由度が高い働き方ができるのが特長です。どちらかというと資格よりスキルが重視される傾向がある職種もありますが、資格は一定のスキルの証明になるので、仕事を得やすくなる武器になるでしょう。具体例としては
・語学・翻訳系の資格を活かして翻訳の仕事をする
・「Webライティング能力検定」で身に付けたノウハウを活かしてライターの仕事をする
・プログラミングやアプリ開発の資格・スキルを活かして、ITの仕事を請け負う
など。資格によっては、合格者に対して仕事をあっせんしてもらえるものもあります。

【3】プチ独立開業系副業
資格を活かして自宅やオンラインで教室を開いたり、講師業をしたり、サロンを立ち上げたりというプチ開業型の副業。「すぐに完全に独立するのは難しいので、まずは土日を使ったプチ開業から」という形で始めて、じわじわと軌道に乗せていくという人もいます。
・「ヨガインストラクター」の資格を取って、ヨガ教室を立ち上げる
・「ネイリスト技能検定」を取得して、自分のネイルサロンを開く
などがわかりやすい例ですが、このカテゴリは「営業力やブランディング次第で、どんな分野の資格でも専門家として収入源にできうる」ものだといえます。定年後を見据えて、もう一つ収入の柱を今のうちから作っておくという意味でも、自分の強みを活かせる分野を何か開拓してみては。

【4】SNS系副業
資格を活かしてYouTubeやTikTokなどSNSでの発信等を通して収入を得るという、近年新しく出てきた副業のタイプ。実際に、
・お金に関するノウハウを発信する「ファイナンシャルプランナー」YouTuber
・資格試験の対策動画を配信する、難関士業資格の有資格者
などがいらっしゃいますが、これもやりようによってはどんな資格でもインフルエンサーとして収入源にできうる…というより、むしろ変わった資格、とがった資格であればあるほどバズる可能性が高いという側面もあります。今後さらに市場が拡大していくであろう、大きな可能性を秘めた副業のカタチです。

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