実はペーパー試験だけでなくCBT形式でも受けられる資格
「CBTで受けられる資格試験って、微妙なものばかりじゃないの?」「自分が受けたいと思う試験はCBT資格にはほとんどないんじゃないかな?」と思っていませんか?
実は有名どころの資格・検定にも、会場型のペーパー試験だけでなくCBT形式でも受験できるものがあります! 今回はそんな資格・検定をご紹介します。
漢字検定
通常の会場型ペーパー試験が毎年3回実施されている漢字検定ですが、実は7級~2級についてはCBT形式でも受験できます。漢字の読み問題はキーボード入力で行い、書き問題はタブレットに専用ペンで書くという解答方法になります。
日本全国のテストセンターで、基本的に随時受験が可能です(年末年始を除く)。就活や内申書のために一刻も早く漢検を取得したい!という人におすすめです。通常のペーパー試験では合否結果が出るまでに1ヶ月程度かかりますが、CBTならわずか1週間程度で結果が確認できる点もメリットです。
英語検定
英検も通常の会場型試験は毎年3回実施されていますが、3級・準2級・2級・準1級についてのみ、全国15都市でCBTでも受験できます。ただし受験可能な日程は、毎月1日程だけ設定されている特定の日限定です。(随時受験可能なタイプではありません)
問題構成は通常の英検と同じですが、通常の英検は二次試験(Speaking)が一次試験合格者のみ受験可能であるのに対して、英検CBTでは1日でSpeakingを含めたすべての内容をテストします。一次・二次で2回も試験会場に行くのが面倒くさい(一日ですべて終わらせたい)という人には便利な仕組みですね。
ただ英検は、会場の関係か、他のCBT資格と比べて新型コロナウイルスの影響による中止のリスクが少し高いようです。当記事執筆時点では、残念ながら2020年6月までの試験は中止となる旨のリリースが出されています。
簿記検定
なんと簿記検定も実はCBT受験できます!…ただし、入門級的な位置付けの「簿記初級」「原価計算初級」の試験区分のみですが。全国の商工会議所ネット試験施行機関にて、随時受験が可能です。
このように「受験者の間口を広げるために、最も入門的な級だけお試し的に受験できるようにCBT対応している」という資格・検定試験は実はけっこういろいろあります。
統計検定
統計解析スキルの重要性が高まっている昨今、知名度や評価が高まってきている統計検定。毎年6月と11月に会場型ペーパー試験が行われていますが、3級・2級・統計調査士の試験区分についてCBT試験も実施されています。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)試験を実施するオデッセイ コミュニケーションズ社と提携しており、全国に所在する同社の認定試験会場にて随時受験が可能です。
また、最近の動向として、「通常は会場型ペーパー試験で実施しているけれど、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年だけ特例措置としてWebなどで自宅から受験可能にします」という試験が実はけっこうあったりします。
具体例としては、ソイオイルマイスター検定、給与計算実務能力検定、観光特産士検定など。
会場までの移動や他の受験者を気にせず自分のペースで受験できるようになるのは非常にありがたいことで、今年はある意味チャンスという見方もできそうです。