2019.05.14

メンタルヘルス関連の資格

5月に入り、「五月病」が取り沙汰される時期になりましたね。
今年はゴールデンウィークが空前絶後の「10連休」だった分、連休明けの「今日から仕事かぁ…」というネガティブな気持ちの反動も大きかったのでは。例年に増してメンタルが揺らいできている人も多い時期かもしれません。
ということで今回は、メンタルヘルス関連の資格についてご紹介します。

メンタルヘルス・マネジメント検定
大阪商工会議所が主催する、メンタル分野の代表的な資格で、2006年の創設以来、ほぼ毎年受験者数を伸ばし続けています。
ストレスへの対処の仕方や、職場環境の評価・改善の方法、メンタルヘルス対策の体制構築に至るまで、ビジネスパーソンのメンタルヘルス管理について総合的な知見やノウハウが身につく検定です。管理職や人事労務部の社員にこの検定の取得を推奨する企業も増えてきているようです。
試験区分(「級」的なもの)は3つに分かれており、一般社員向けのIII種(セルフケアコース)、管理職向けのII種(ラインケアコース)、人事・経営者向けのI種(マスターコース)があります。

ビジネス心理検定
ビジネスに活用できるさまざまな心理学の知見やノウハウが身につく検定。試験内容は大きく「マーケティング心理」と「マネジメント心理」の2つの領域に分かれており、「マーケティング心理」領域では営業や広告戦略に役立つノウハウが学べるのに対して、「マネジメント心理」領域では人材育成や組織活性化、ストレス対策、メンタルタフネス理論などについて扱います。
モチベーション管理や交渉・会議の心理、組織内コミュニケーションについても学べるため、さまざまな心理学的観点からメンタルに関する知見が身につくでしょう。

心理学検定
上の2つと比べて、こちらは心理学を学術的・専門的に勉強してみたいという人向けの検定。「健康・福祉」「産業・組織」「学習・認知・知覚」「発達・教育」「犯罪・非行」など10の領域(科目)の試験があり、好きな科目を自由に選択して受験することができます。そして合格した科目数によって2級・1級・特1級に認定されるという、ちょっと変わった形式の検定です。
科目単位で受験できるので、「健康・福祉」「産業・組織」「社会・感情・性格」といった比較的身近な領域を入り口としつつ、もっと幅広く心理学の知識を広げるきっかけとして活用してみてはいかがでしょうか。「すぐに使える心理学ノウハウもいいけど、心理学を学問としてしっかり勉強してみたい」という人におすすめです。

ケアストレスカウンセラー
昨今のメンタル疾患者の増加を受けて、メンタル疾患の疑いのある人への対応やメンタル疾患予防の啓発などに携わる人材育成のために近年立ち上げられた資格。試験はCBT形式で実施されており、日本全国のテストセンターで受験が可能です。
さらに発展的な資格として「青少年ケアストレスカウンセラー」「高齢者ケアストレスカウンセラー」「企業中間管理職ケアストレスカウンセラー」という資格区分も設けられており、青少年・高齢者・企業人といった個々の対象に対応したケアストレスのノウハウをより具体的に学ぶこともできます。

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