注目のCBT資格(テストセンター型)・その5
受験する日時・会場を自由に選んで受験できるCBT(Computer Based Testing)形式の注目資格について定期的にご紹介しています。
今回は、全国各地のテスト事業者の施設やパソコンスクールなどで受験できる「テストセンター型」のCBT資格・その5です。
検索技術者検定(検索検定)
情報検索のスキルを認定する検定試験ですが、検索といっても単なる日常的なインターネット検索ではなく、企業情報や学術論文、特許などかなり専門的・高度な情報収集が想定された内容となっています。2級・1級は従来型の会場試験ですが、3級はCBT形式で実施されます。
急速なIT化の進展により「情報が溢れすぎている」現代において、求める情報を的確かつ効率的に検索・収集できるスキルの重要性が高まっています。「このような情報を入手したければこんなデータベースサイトがある」という知識も学ぶことができるので、IT時代のビジネス教養としてぜひ身につけておきましょう。
経理・財務スキル検定(FASS)
経済産業省の「経理・財務人材育成事業」として、CBT形式で実施されている検定。
経理分野の代表資格である日商簿記検定と比較すると、試験結果が合否ではなくスコアで出る(800点満点)ことや、会計・決算の領域のみならず税務・資金管理なども含めた幅広い領域の経理財務スキルが問われる点が特徴です。
英語・中国語・タイ語など7ヶ国語に対応した「FASSグローバルテスト」という試験区分もあるので、会計分野の語学力を向上させたいという人はぜひこちらもチェックしてみては。
コンタクトセンター検定
コロナ禍によって対面での顧客対応や営業活動が難しくなっている昨今、コンタクトセンター・コールセンターの役割が高まりつつあります。ただ、コンタクトセンター自体が「3密」な就業環境であるため、センターの運営自体も大きな課題を抱えており、在宅化などの導入も進んでいます。いずれにせよ今後大きな変化やビジネスチャンスが期待される業界だといえそうです。
そんなコンタクトセンターの業務スキル・運営スキルを向上するための検定が、コンタクトセンター検定(コン検)。5つある試験区分のうち「エントリー」「オペレーター」「スーパーバイザー」の3区分はCBT形式で実施されており、随時受験が可能です。
環境法令検定
環境基本法、廃棄物処理法、各種リサイクル法、省エネルギー法など、環境・エネルギー分野の幅広い法律知識を学ぶことができる検定。
昨今、環境問題に対する人々の意識が世界的に高まっていることに対応して、エネルギーや廃棄物といった領域の法改正も急速に進んでいます。これからの時代は業種を問わず、環境問題への適切な対応がより求められるようになってきますので、環境分野の知識もビジネス教養としてぜひ身につけておきたいところです。
なお環境法令検定は年間を通じて受験可能なタイプのCBTではなく、受験可能期間は「年2回、9月と3月の各1ヶ月」となっていますのでご注意ください。