2023.02.28

データサイエンスを学べる資格

近年、ビジネスで注目されているキーワードのひとつが「データサイエンス」。数学・統計学・人工知能などの理論を用いて大量のデータから有益な知見を引き出そうとする学問分野のことですが、大学入試でもデータサイエンス系学部の人気が高まっているそうです。
ここ数年でデータサイエンスにまつわる資格・検定も次々と誕生しており、データサイエンスについて基礎から学ぶきっかけとして大いに活用できます。今回はそんなデータサイエンス系の資格・検定についてご紹介します。

データ分析実務スキル検定(CBAS)
Microsoft Office Specialist(MOS)試験などを主催するオデッセイ コミュニケーションズ社が実施する検定。全国のテストセンターで随時受験可能なCBT試験として2020年2月から実施されています。
試験区分は「プロジェクトマネージャー級(PM級)」と「シチズン・データサイエンティスト級(Citizen級)」の2つがありますが、どちらが上ということではなく、それぞれ求められる能力が異なります。PM級ではビジネストランスレーターとして全社横断的にデータ活用を推進する能力が問われ、Citizen級では現場でデータを活用・駆使するデータハンドリングスキルを測る内容となっています。

データサイエンス数学ストラテジスト
日本数学検定協会の主催により、2021年9月から実施されている資格試験。「数学検定」の関連資格なだけあって、他のデータサイエンス系資格と比べて数学的理論に関する問題の出題比率が高めなのが特徴。
級は2段階あり、高校の数学I・Aレベルの知識が問われる「中級」と、大学教養レベルの数学力が必要な「上級」があります。
自宅PCなどから随時受験可能なオンライン試験として実施されているので、いつでも気軽にチャレンジできる点も特徴です。

データサイエンティスト検定(DS検定)
こちらも2021年9月に誕生した新しい検定で、AIの利活用やデータリテラシー、情報セキュリティなど、データサイエンティストに必要な知識や実務能力が幅広く問われる内容となっています。全国のテストセンターで受験できるCBT形式で実施されていますが、通年実施ではなく特定の期間内のみ受験可能(2023年は6月と11~12月のみ)となっているので注意。
当記事執筆時点では初級クラスの「リテラシーレベル」のみが実施されていますが、今後上級クラスの試験も追加されるとみられます。

統計検定
統計検定の試験区分には、通常の4級~1級に加えて「データサイエンス基礎(DS基礎)」「データサイエンス発展(DS発展)」という試験区分があり、さらに2023年には「データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)」が新設されます。データ分析実務スキル検定と同様、オデッセイ コミュニケーションズ社主催のCBT試験として実施されています。
DS基礎では試験画面上でExcelを実際に操作しながら解く問題が出題され、DS発展・DSエキスパートでは大学教養~専門レベルの統計・数理知識が必要となります。「理論寄り」である統計検定の内容を「実践寄り」にアレンジしたような内容となっています。

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