2020.02.18

確定申告シーズンにぜひ学びたいマネー系資格

個人で事業を営んだり、給与所得以外の所得がある人にとっては毎年ちょっとしたひと仕事になる、所得税の確定申告の時期が今年もやってきました。(令和元年分の所得税の確定申告期限は2020年3月16日(月)まで)
かく言う私も毎年確定申告を行っていますが、様々な会計系・マネー系の資格でお金や税のことは一通り勉強していることもあって、実は確定申告の作業は毎年それほど苦労していませんし、税務知識を活かした節税対策もある程度実践できています。
マネーや税の知識は早いうちに勉強しておいたほうが絶対にお得!ということで、今回はマネーの知識を学べる資格・検定をご紹介します。

FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定
マネー分野の代表的な資格。私生活で有用な幅広い領域のマネー知識が身に付くのに加えて、幅広い業界(金融、証券、不動産など)で評価され仕事に役立つ資格でもあるので、言ってみれば取得の「コストパフォーマンス」が非常に高い資格だといえるでしょう。
試験範囲は大きく6つの分野に分かれていて、「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の6領域。いずれも学校などで教わる機会はあまりないけれどもぜひ若いうちから教養・リテラシーとして身に付けておきたい内容で、生涯を通して必ずや役立つであろう知識です。
その分、勉強すべき範囲が非常に広いので、最初からまともにすべてを完璧に理解しようとするとかなり大変ですが、1科目ずつ、細かい点よりもまずは大まかな全体像から理解していくやり方で勉強を進めていくとよいでしょう。

所得税法能力検定
いわゆる「全経簿記」を主催する全国経理教育協会(全経)が行っている、所得税法の知識が身に付く検定。まさに確定申告に直結する内容ですね。
どちらかというと一般の給与所得者(サラリーマン)よりは、それ以外の所得(事業所得、不動産所得、譲渡所得など)がいろいろあるようなケースを想定した試験内容となっていますが、各種所得の金額の算出や、各種所得控除(雑損控除、生命保険料控除など)の額、最終的な所得税額などを具体的に計算する問題が出ます。
所得税額が具体的にどのようなフローやルールで算出されるのかがわかるので、「自分もここをこうするともっと節税できるのでは?」という気付きも得られるはずです。
ちなみに全経は他にも税法関連の検定として、法人税法能力検定、所得税法能力検定を実施しています。経理職の方はこちらも学んでみると有用でしょう。

銀行業務検定
銀行や金融機関の職員向けに、業務に必要な知識・技能の習得を目的として実施されている検定。金融機関の関係者しか受験できないわけではなく実は誰でも受験可能で、むしろ一般の人にこそ、お金のリテラシーを高めるためにぜひ受験してみてほしい検定です。
この検定は「税務2級」「証券3級」「年金アドバイザー2級」「外国為替3級」など、金融機関の様々な業務分野をテーマとした多数の種目が存在しているのが特徴。各種目の試験は独立しており1種目単位で受験可能なので、自分が興味のある分野や専門知識を学んでみたい分野をピックアップして受験することができます。
その中でも特に個人として有用なマネー知識について学べそうな種目は「税務」「保険販売」「投資信託」「年金アドバイザー」「個人融資渉外」あたりでしょうか。個人事業主の方なら「融資管理」「経営支援アドバイザー」「事業承継アドバイザー」あたりの種目もおすすめです。
過去記事「金融業界の方以外にもぜひ受けてほしい「銀行業務検定」」もぜひ参考にしてみてくださいね。

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