2019.01.15

試験直前期の勉強法のポイント

今週末はいよいよ大学入試センター試験ですね。また、大学入試や高校入試も、いよいよ「試験直前期」といえるシーズンに入ってきました。
入試も資格試験も、試験直前期ならではの勉強法や、試験直前期に特に気を付けたいことがいろいろあります。
ということで今回は、試験直前期の勉強法のポイントについて書いてみたいと思います。

 

【1】暗記モノは直前期に詰め込むほうが有利

細かい用語や数字などを覚える勉強、いわゆる「暗記モノ」は、試験日に近い時点で覚えたことほど、試験本番まで忘れないで記憶に残せている可能性が高いです。
逆に、試験日から何ヶ月も前の時点で勉強したことは、適切な復習をしなければ試験本番までにはすっかり忘れてしまいますので、であれば試験直前期に集中的に暗記するほうが効率的です。
別の言い方をすると、たとえこれまでの勉強量がいまひとつで、「受験直前期だけれど全然勉強できていない」という状態の人であっても、こと「暗記モノ」に関しては、試験直前期からの本格勉強スタートでも、他の受験者に追いつける可能性は十分にあるということです。
ぜひ最後まで諦めずに、暗記モノのような少しでも可能性のあるところの勉強に注力しましょう。

 

【2】全体をさらっと流し、直前チェックしたいところを洗い出す

試験直前期の勉強では、「試験範囲全体をさらっと流す」勉強を心がけましょう。これまでに取り組んできた教材や問題集をあらためてざっとレビューするようなイメージで、さらっと見直します。直前期独特の切迫感のようなものも手伝って、想像以上のスピードで全体を流して読めるような状態になっているはずです。
あらためて全体をさらっと流してみると、ところどころに「こういう用語があったなあ、忘れてた」とか「この内容は試験の直前にあらためて覚え直しておきたい」というポイントが出てくると思います。そういった箇所を洗い出しておいて、【1】の要領で「直前にあらためて詰め込む」ためのスタンバイをしておきます。効果的な最終調整を行うための全体振り返りを行うわけです。
逆に、ひとつのテーマに注力してじっくり取り組むような勉強は、試験直前期にやるのは効果的ではありません。また、「もっと別の問題集もやったほうがいいのかな」などと考えて、この段階で新しい教材に手を出そうとするのもNGです。今まで自分がやってきたことを信じて、直前期は「やってきた教材をさらっと流す」ことに徹しましょう。

 

【3】本番で実力を出し切れるよう、コンディション調整や当日の行動シミュレーションを行う

プロスポーツ選手は、重要な大会本番で実力を出し切れるよう、心身の状態のピークを大会当日にもってくるためのさまざまな調整を行います。
試験でもこれと同じように、コンディションが万全でない状態で試験当日を迎えてしまうことのないよう、試験直前期には適切な体調管理や生活管理が必要です。ある意味、勉強そのものよりも重要なことです。ここへきて風邪やインフルエンザにかかってしまうなんてことのないよう、いつも以上にうがい・手洗いなどの対策を心がけましょう。
また、試験当日に落ち着いた精神状態で行動できるよう、本番当日の行動をあらかじめシミュレーションしておくことも有効です。当日は試験会場までどのように移動して、どのようなタイムスケジュールで動くのかをあらためて整理したり、当日持っていく持ち物を前もって書き出しておくなどの準備をしておきましょう。
もし余裕があれば、試験当日とまったく同じタイムスケジュールで試験会場まで移動してみたり、模試を1回分解いてみたりする日を設けてみるのもよいでしょう。一度でもこのような予行演習を行ったことがあれば、当日も落ち着いて行動できるはずです。
試験本番で結果を出すためには「試験に合格できるだけの実力を身につけること」だけでは不十分で、「試験本番でその力を100%発揮できること」が重要なのです。

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