2021.09.28

ダイバーシティを理解できる検定

宗教・性別・人種・嗜好・価値観などの多様性を意味するダイバーシティ。

最近行われた東京オリンピック・パラリンピックでも、ハラルやベジタリアンに配慮した選手村食事メニューが人気を博したり、逆にダイバーシティに配慮しない発言や行動をしてしまった五輪関係者が相次いで辞任したりしたことも話題になりました。
ビジネスや組織マネジメントにおいても、ダイバーシティに対して適切に向き合い、配慮することが欠かせない時代になってきているといえるでしょう。
ということで今回は、ダイバーシティについての理解を深めることができる資格・検定をご紹介します。

宗教文化士認定試験
世界三大宗教とよばれる仏教・キリスト教・イスラム教のみならず、ユダヤ教・ヒンドゥー教・神道・新興宗教なども含めた総合的な宗教文化について理解できる検定。
それぞれの宗教の教義や真理を学ぶというよりは、多様な宗教文化の基礎的知識について理解を深めるという内容なので、かたく考えずぜひ気軽にチャレンジしてみてほしい試験です。宗教について学ぶことは歴史に関する教養を深めたり、国際情勢をより本質的に理解したりすることにも大いに役立ちます。
受験に際して従来は学歴要件が設定されており、大学・大学院で所定の単位を履修済の人のみが受験可能でしたが、2021年11月試験から受験資格が拡大され、e-learningを履修することにより受験資格が得られるようになりました。

LGBT基礎理解検定(LGBT検定)
性的マイノリティLGBTに対する理解を深めることができる検定。LGBTの基本的な考え方を学ぶ初級と、より具体的な理解や配慮ができることを目指す上級があり、企業の管理職・人事担当者や教育現場で働く方などが主な受験対象者として想定されています。
初級・上級ともオンライン講義(eラーニング)とオンライン試験からなり、すべての課程をオンラインで完結できるのが特徴。上級ではライブ授業(ワークショップ)も行われます。
また関連資格として「SOGIカウンセラー」「LGBTプロフェッショナルインストラクター」もあります。

ビーガン検定
いわゆる菜食主義者を意味するビーガン・ベジタリアンをテーマとした検定。
ひとくちにビーガンといっても、どのような考え方でビーガンを実践しているのか(宗教上・健康上の理由や動物愛護など)や、食べない食品のカテゴリはどこまでか(乳製品・卵製品は摂るのか否かなど)については人によってさまざまであり、飲食店などでは適切な対応が必要です。
ビーガン検定は講座と試験がセットになった検定で、メールマガジンやリモート講義による講座で学びながら理解を深めていけるので、ビーガンについての知識がない方でも気軽にチャレンジできます。
試験は昨今のコロナ禍に対応して、会場試験とオンライン試験の両方が用意されており、好きなほうを選択することができます。

SDGs検定
昨今急速にいろいろなところで目にする・耳にするようになった、SDGs(持続可能な開発目標)という言葉。SDGsの取り組みはダイバーシティと密接に関わるもので、SDGsの17の目標・169のターゲットの中には、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」をはじめとして、ダイバーシティにかかわる項目が数多く掲げられています。SDGsの目標達成のためには、多様な人材が受け入れられ、活躍できる風土を作り出すことが不可欠だとされています。
SDGs検定は、一般社団法人SDGs推進士業協会によってSDGsの更なる普及推進のために実施されているもので、SDGsに関する最新のトピックや国際的な動向などについても学べる内容となっています。今の時代、ビジネスパーソンとしてぜひ理解しておきたいテーマです。

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