2023.12.12

2023年に受けた資格試験で印象に残ったものを振り返る

2023年も残りあとわずか。ということで、私が今年2023年に受けてきた資格・検定試験の中で、特に印象深かったものを振り返ってみたいと思います。

USCPA(米国公認会計士)
試験日:2023年1月27日(金) ※最後の科目(BEC)の受験日
名称の通り米国の公認会計士資格で、私がここ数年合格した資格の中でもかなりヘビーなものといえるでしょうか。これは本当に大変でしたね。
日本の公認会計士試験と比べると、試験科目の構成などについては共通するところもありますが、CBT形式で1科目ずつ合格していく形となっていたり(全4科目)、米国の法律(税法や会社法など)を勉強しないといけなかったりと、これまで受けてきた日本の資格試験とは勝手が違う点も多々ありました。なんといっても「出願手続も教材も試験も全部英語」というのはなかなか大変でしたね。
また、受験にあたっては大学で会計系の単位を一定数取得する等の要件を満たす必要があるため、まず受験資格を得るところから始めないといけないのが大変…というか、そもそも出願から認定までどのようなフローで何をこなしていかなければいけないのかという情報収集が大変でしたね。ってさっきから大変大変ばっかり言ってますが(笑)
2020年初頭に受験を思い立ってから全科目最終合格まで、なんやかやで3年ほどかかりました。短期集中で挑めば1年くらいでもいけたかもしれませんが、「年間60個ペースで例年通り資格を取りつつ、並行してUSCPAの対策も地道に進める」というのは我ながら本当によくやったなと思います。やりきった感。

令和のマナー検定
試験日:2023年6月9日(金)
Microsoft Office Specialist(MOS)試験などを運営する(株)オデッセイ コミュニケーションが実施する、2023年3月に誕生した新検定。
名称に「令和」とついているのがキャッチーで印象的な検定ですが、令和の時代ならではの新しいビジネスマナーについて問う興味深い内容となっていて、具体的にはリモートワークやSNS運用、各種ハラスメントの知識などが問われます。
「確かにこれからの時代は、従来のビジネスマナーに加えてこういうことも理解して注意を払っていかないといけないよなぁ」と考えさせられる内容でした。
各種ITツールやAI技術の発展によって、今後ビジネススキルとして求められるものも昭和~平成時代とは大きく変わってくることが予想されるので、マナー領域以外にも「令和の○○」というものがどんどん出てくるかもしれませんね。

医療経営士 3級
試験日:2023年6月11日(日)
医療機関のマネジメント全般にかかわる幅広い知識が問われる試験。私はジャンルを問わず幅広い分野の資格・検定に挑戦する(むしろこれまでふれた経験があまりない領域こそ積極的に受ける)ことを信条としていますが、医療分野はあまり受けてこなかった領域でした。
というのも医療系資格の多くは国家資格なのですが(医師・看護師・保健師など)、大学で医療系の学部を卒業しなければ受験資格がないなど、受験のスタートラインに立つこと自体のハードルがかなり高いからです。
受験資格の制限が特に設けられていない民間資格である医療経営士には以前から注目しており、今年満を持して受験してみたのですが、想像以上にとても勉強になりました。
試験範囲がとにかく幅広く、医学の歴史、医師法・病院法などの医療関連法規、医療保険制度、医療技術、医療関連の時事知識など、一般的にはなかなか学ぶ機会のないような知識が数多く問われ、入門級の3級でもかなり難しかったですが何とか合格できました。
この内容は医療経営に携わる人ならずとも、自分や家族の健康・老後を考えるうえですべての人が知っておいて損はない知識だなと感じたので、ぜひ多くの人にチェックしてもらいたい資格ですね。

家康公検定
試験日:2023年9月30日(土)
2023年はコロナ禍に伴う移動制限が大幅に緩和されたこともあって、全国各地のご当地検定を大量に受験してみた年でした。
あらためて数えてみると、実際に現地に足を運んで受けたものだけでも10数個あり、ネット受験できるタイプのものも含めると今年だけで20個ほどのご当地検定を受けてきたことになります。
特に11~12月はこの2ヶ月間だけで10個ほど受けていますので、「週替わりでまったく異なる地域の勉強をする」というような感じになってしまい、かなり大変でした…(移動も含めて)。しかしとても楽しい経験でしたね。
中でも特に印象深かったものをひとつ選ぶとしたら…、静岡で受験した「家康公検定」でしょうか。2023年はNHK大河ドラマ「どうする家康」の影響もあってか、家康関連の書籍がたくさん発行されたり、家康公検定の試験会場が従来の愛知・静岡に加えて山形・福島にも新設されるなど、徳川家康まわりがいろいろ盛り上がっていた印象があります。私も静岡では大河ドラマ館にも足を運びました。
2024年は大河ドラマ「光る君へ」に絡めて、源氏物語や京都に関する検定が注目されるor新設される…?かもしれないので、こちらも楽しみにしています。

生成AIパスポート試験
試験日:2023年10月6日(金)
2023年に一気に普及した感のある生成AI(ChatGPTや画像生成AIなど)ですが、「資格は世相を映す鏡」ということでやはり生成AIをテーマとした試験も今年新しく誕生しましたね。
現状、生成AIの運用に関してはまだまださまざまな課題や議論が渦巻いている状況であり、適切な運用のためには留意すべきこと(著作権やフェイクニュースなど)が多々あります。一方で、生成AIに関する知識は「早いうちに身につけておけば周りから一歩抜け出せる」といえる状況だともいえます。
私自身も生成AIについて体系的・実践的な知識を一度あらためて整理しておきたいと考えていましたし、世間一般的にもそのような方が多数いらしたようで、10月の第1回試験は1,000名以上の人が受験したそうです。
生成AI分野は今後もさらに新しい技術や運用ルールがどんどん出てきて、知識をたえずブラッシュアップしていかないといけない領域だと思いますので、今後もAI系資格の動向も含めて注視していきたいと考えています。

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