2020.08.25

試験問題が出回っていない資格でも、できる限りネットで過去問情報を収集しよう

勉強法関連の過去記事でもたびたびふれている通り、資格試験の勉強では何はなくとも「過去問をやる」のが定石です。まず過去問で試験の出題傾向やレベル感、よく出る項目等をおさえてから本格的な勉強に入るのとそうでないのとでは、勉強の効率が大きく変わってくるからです。
しかし資格によっては、過去問の公開や販売が一切されておらず、過去問分析をしたくてもできないケースがあります。そんなケースでは「とりあえず公式テキストを読んで勉強するしかないかな?」と考えがちですが、それでもできる限りの過去問情報収集を試みるべきです。

過去問に関して公式な情報公開はほとんどされていない試験でも、インターネット検索で「(資格名) 過去問」「(資格名) 試験問題」などと検索してみると、過去にその試験を受験した人の個人ブログやSNSなどが引っかかることがあります。
その内容としてはたとえば「公式テキストをしっかりやっておけば何とかなるレベルだった!」「公式参考書の模擬問題とはかなり出題傾向が違っていて焦った…」といった感想が書かれていたりします。
試験問題そのものの内容まで載っていることはまずないとしても、このような「受験者の生の声」が聞けるだけでもかなり有益な情報となります。勉強の指針を立てる際の大きなヒントになるので、ぜひ有効活用すべきです。

資格試験の中でも特にCBT(Computer Based Testing)形式の試験は、紙の試験と比べて、過去問の情報がほとんど一般に出回っていないという傾向があります。
特定の試験日が定められておらず随時受験可能なタイプのCBT試験は、その性質上、早い時期に受けた受験者がネットなどに試験問題の情報を公開してしまうと試験の公正な運営に重大な悪影響を及ぼすので、試験内容に関する情報漏洩が厳しく制限されているためです。テストセンター型CBTでは試験前に「試験の内容に関する情報を一切外部に漏らさない」旨の誓約書にサインさせられたりします。
なのですが、情報漏洩にならない程度に受験の感想や手応えなどを書いてくれている人は一定数いるので、ダメ元で少しでも情報収集してみましょう。ちょっと見つけにくい情報だからこそ、他の受験者と差をつけることができるという側面もあります。

私自身、CBT試験を数十種類は受験してきた経験からいうと、CBT資格では「公式参考書に掲載されている例題や模擬問題とは全然違う問題が出る」「公式テキストに載っていない内容からもけっこう出る」ということがかなりしばしばあるという印象です。
このことを認識しないまま試験に臨んでしまうと、試験本番で出題傾向が自分の想定と違いすぎて焦ってしまい、落ち着いて挑めば解けたはずの問題も解けなくなってしまうことも…。試験本番ではいかに冷静に対処できるかも重要ですので、できる限りの準備はしておくに越したことはありません。

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