2025.02.11

わからない問題でも必ず何か書こう

高校・大学入試シーズンということで、試験本番の心構えについてのお話です。

いくら考えてもわからない問題や、時間がなくて解ききれなかった問題を、白紙(未回答)のまま答案提出してしまっている人はいませんか?
○×・三択・四択などの「わからなくてもとりあえず何か選ぶことはできる」形式の問題であれば、勘でも直感でもいいので何か解答しておくべきなのは言うまでもありませんが、記述式・論述式問題でも絶対に何か書いておくべきです。
答案に何も書かないのでは絶対に点は取れませんが、何か書けば点がもらえる可能性が多少はあります。海外のテストでは「無解答は0点、誤答はマイナス1点」というような「ヘタなことを書くとデメリットやペナルティがある」形式のテストもありますが、日本の入試や資格試験では基本的にこういうことはありません。

私自身の失敗談としては、わからない問題で「思いつく答えがこれしかないけれど、たぶん違うだろうなあ」と考えてしまい白紙で提出したものが、実はその答えで合っていて、みすみす得点を逃したという経験があります。
しかもその試験の結果は、その問題が正答できてさえいれば合格、というギリギリのラインでの不合格だったので、この失敗は悔やんでも悔やみきれない経験になりました。

「そうはいっても、何もわからない中で適当に解答したところで、得点できる見込みなんてほとんどないのでは」と思うかもしれません。
しかし、たとえば文章記述問題では、解答文として完成できていなくても「特定の重要キーワードさえ書けていればそのぶん部分点を加点する」という採点基準が設けられているケースがあります。
なので、たとえば「文章記述問題では、規定の文字数での完成された文章としては書けなくても、最低限キーワードを盛り込んだ短い文章だけでも書いておく」とか「計算問題では、最終的な解答までは辿り着けなくても、計算過程を書けるところまでは書く」ことを徹底することで、想像以上に部分点がもらえる可能性があります。

実際の採点基準が具体的にどのようになっているのかは非公開の試験がほとんどですが、これは逆に言えば「可能性を信じてやれるだけのことをやってみる価値はある」ということです。
自分の頭の中だけで勝手に「これは書いても的外れだろうな」「これだけを書いたところで点はくれないだろうな」などとネガティヴな考え方はしないことです。
もし試験時間がある程度余っていて、1点でも点が取れる可能性があるなら、わからない問題でも必ず何か書きましょう。
失敗を恐れて踏み出そうとしない人よりは、ダメかもしれないけれど何かやってみる人のほうが、きっと何か採点者に伝わるものがあるはずです。

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