大学の夏休み中に取れる?就活に役立つ資格
大学の夏休みは長いですが、「せっかく自由な時間がとれるんだから就活に向けて何か資格でも取ってみようかな」と考える人も多いのでは。
特に近年は多くの資格・検定試験でCBT形式(全国のテストセンターで随時受験できる形式)への移行が進んでいます。ペーパー試験が主体だった従来は「年に1~3回程度」しか実施されない試験も多く、かつ8~9月は資格試験の実施が比較的少ないシーズンだったのですが、今は「夏休みに集中的に勉強して、資格取得まで済ませてしまう」ことがスケジュール的に十分可能な試験もかなり増えてきているのです。
ということで今回は、今から目指して夏休み中に資格取得することも夢ではなく(いずれもCBT形式で基本的に随時受験可能)、就活にも役立つ資格・検定試験をご紹介します。
過去記事「就活本番までに資格取得を間に合わせたいならCBTを活用しよう」もぜひご参考としてください。
ITパスポート試験
いまやすべての人が身につけるべきITのスキルを総合的に学ぶことができる試験で、IT分野の国家資格群「情報処理技術者試験」の最も基本的なレベルに位置づけられています。
出題分野はIT技術領域だけでなくマネジメントやストラテジに関する内容にも及ぶので、IT知識のみならず就活本番前にぜひおさえておきたいビジネス知識も身につくという点でも、ぜひ早いうちから学んでおくと良い内容です。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
近年は「スマホがあればだいたいのことはできてしまう」時代なこともあって、「デジタルツールは使い慣れているけどパソコンは苦手」という学生さんも多いとか。
とはいえ就職すると多くの企業では業務でWord・Excel・Powerpointなどを使うことになる可能性が高いので、学生のうちに基本的な操作スキルは身につけておきたいところですが、MOSはそれにうってつけの資格です。
より実践的なExcelスキルを身につけたいという方は、MOSの応用編といえる資格「VBAエキスパート」にもぜひ挑戦してみてください。
簿記検定
「自分は別に経理職になりたいわけではないので、簿記なんて勉強してもなぁ」という人も多いかもしれませんが、会社の業績を読み解いたり、事業の状況を分析したりするうえでは、簿記の基本的な知識が必須です。そのため簿記検定は新卒・既卒にかかわらず世間一般的に評価の高い資格です。
簿記・会計の知識は、社会人になってから(経理職に限らずあらゆる職種・業種で)ベースとなる知識として有用なのはもちろんのこと、就活中の企業選び(就職四季報などでの企業分析)にも大いに役立ちます。
日本漢字能力検定(漢検)
就活ではエントリーシートの作成やSPIの言語問題など、漢字や日本語の知識・スキルが重要になってくる場面が数多くあります。
特にエントリーシートでは、文章作成のスキルが低いと大幅に評価を落としてしまうこともあります。内容自体は良いのに些細な誤字や言葉遣いミスののせいで全体的には微妙な仕上がりになってしまうというのは非常にもったいないですよね。
この機会にあらためて漢字や日本語について基本的なところから学びなおすきっかけとして、ぜひ漢検を活用してみてはいかがでしょうか。
秘書検定
秘書検定は基本的なビジネスマナーや一般常識、敬語などの知識を実践的に身につけることができる内容なので、業種・職種にかかわらずすべての就活生におすすめしたい検定です。「履歴書に書いてアピールできる」というよりも「勉強の過程で身につく知識自体が多方面で役立つ」という感じです。
ビジネスマナーに関する知識を早めに身につけておけば、OB訪問や面接など、就活のさまざまな場面で適切な立ち居振る舞いができ、就活の不安要素を極力なくすことができるというメリットもあります。