2019.10.15

統計力を磨ける資格

近年、統計学をテーマとしたビジネス書がベストセラーになったり、ビジネス誌で統計学の特集が組まれたりするなど、「統計学」がちょっとしたブームになることがたびたびあります。
「ビッグデータ」や「AI」も昨今ホットなテーマですが、それらを使いこなすためには統計の知識が必要になってきます。特にマーケティングや経営企画といった業務に携わりたいと考えている人にとっては、ぜひ身につけておきたいスキルだといえるでしょう。
ということで今回は、これからの時代にさらにニーズが高まってくると思われる「統計力」を磨ける資格・検定をご紹介します。

ビジネス統計スペシャリスト
IT分野の入門編的資格「Microsoft Office Specialist(MOS)」試験を実施する株式会社オデッセイ コミュニケーションズの主催による、2015年に新しく誕生した試験です。MOSと同様に、全国のテストセンターで随時受験可能なコンピュータ試験で、ビジネス統計にまつわる知識問題と操作問題からなります。操作問題はExcelを操作してデータ分析を行い、分析結果をもとに算出された数値などを解答するというもので、Excelを用いた実践的なビジネス統計スキルが身につきます。Excelでここまで統計分析ができるのか!という新しい発見も得られます。

統計検定
こちらはどちらかというと「理論寄り」で、統計学の知識や活用力を評価する検定です。統計学の基本的な用語や概念を理解し、「統計リテラシー」を高めるきっかけとして有用です。さまざまな事例問題を解きながら統計分析の手法やパターンを学ぶことで、統計センスを磨くのに役立ちます。2級以上では数学の知識もかなり必要になってきますが、統計スキルを極めるならば数理統計の理論もしっかりおさえておきたいところです。

ビジネス数学検定
「数学検定」の姉妹資格的な位置付けの検定で、毎年偶数月に自宅のパソコンから随時受験可能なコンピュータ試験として実施されています。ビジネスの現場で活きる数学の力、すなわち「把握力」「分析力」「選択力」「予測力」「表現力」を測る内容となっていて、特に1級ではExcelを用いて統計分析をしながら解くような問題も出題されます。統計や計算に関する問題はもちろんのこと、論理パズル的な問題も出題され、解いていて非常に楽しい試験。ちょっとした頭の体操としてもおすすめです!

品質管理検定(QC検定)
QCとはQuality Control(品質管理)の略で、顧客に提供する商品やサービスの品質を改善・向上するための取り組みのこと。メーカーの品質管理では、不良品の発生率や寸法のばらつきなどの評価を行いますが、こうした工程では確率や分布の計算など、まさに統計の知識がダイレクトに必要になってきます。実務に直結するところから統計を学んでみたいという人におすすめです。

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