投資の知識を学べる資格
増税や物価高に伴う経済状況の不安、そして2024年から始まる新NISA制度を前に、投資に関してあらためて勉強してみたいという人も増えているのではないでしょうか。
投資や資産運用に関しては専門書なども数多く出ていますが、資格・検定を通じて問題を解きながら投資の知識を身につけていくのも効果的です。
ということで今回は、投資の実践的な知識が効果的に身につく資格・検定をご紹介します。
ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
「あらためてお金のことをちゃんと勉強してみたい」となったら何はなくともまずチェックすべき資格。FP試験は大きく6つの科目からなりますが、投資に関する科目としては「金融資産運用」があり、株式・債券・投資信託など金融商品全般の基本知識を身につけることができます。他にも「不動産」「タックスプランニング」「リスク管理」などの科目では投資に関する周辺知識を学べるので(不動産投資や投資関連税制など)、こちらもあわせて総合的なマネーリテラシーを高める手段として活用できます。
外務員(証券外務員)
証券会社や銀行等において、顧客に対して金融商品の販売・勧誘等の業務を行うために必要となる資格。取り扱える業務等に応じていくつかの種類がありますが、「一種外務員」「二種外務員」は実務経験等の受験資格が不要なため、投資や証券市場に関する知識を深めるために受験する人もいます。経済や財務諸表などのベーシックな知識に加えて、証券税制・金融商品・デリバティブなどはかなり専門的で細かい内容まで扱うので、投資の実践的な知識を体系的に身につけるのに効果的です。
証券アナリスト(CMA)
金融・投資のプロフェッショナル資格。取得までの流れは「①第1次レベル講座の受講→②第1次試験に合格→③第2次レベル講座の受講→④第2次試験に合格」というフローを経る必要があり、一定期間の通信講座の受講が必須であるため最終合格まで最短でも1年半程度の期間を要します。費用もそれなりにかかりますが、証券・投資業界では高い評価を受ける資格なので、長期戦覚悟で挑む価値はあるでしょう。出題分野としては証券分析・財務分析・コーポレートファイナンス・経済・確率統計などで、かなり幅広い専門的な知識が必要となります。
銀行業務検定
銀行や金融機関の業務に必要な知識・技能の向上のために実施されている検定で、金融機関の各種業務に関連したさまざまな種目(試験区分)が存在しています。投資に関連する種目としては「証券3級」「投資信託3級」「金融商品取引3級」「デリバティブ3級」などがあり、一般の方でも受験可能。個人投資家の視点とはまた違う、金融機関の視点から投資に関する実践的な知識やノウハウが学べるのでおすすめです。