2024.01.23

生成AIの基本を学べる資格

2023年は「生成AI元年」ともいわれ、ChatGPTなどの生成AI(ジェネレーティブAI)が世界的に注目された年でした。それを反映して資格の世界でも生成AIをテーマとした新資格・新検定が続々と誕生しています。
生成AIの知識・スキルは今後ビジネスにおいても大きなニーズやビジネスチャンスにつながるはずなので、ぜひ早いうちから資格・検定を活用して学んでみてはいかがでしょうか。
ということで今回は、知識ゼロからでも生成AIの知識が効果的に身につく、生成AIの基本を学べる資格・検定をご紹介します。

Generative AI Test
AI分野の人気資格「G検定」「E資格」の主催団体でもある、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する試験。オンライン試験形式で実施され、2023年6月に第1回試験、12月に第2回試験が実施されています。
出題数20問、試験時間20分とややコンパクトな構成で、受験料も2,200円と低額なため、気軽にチャレンジしやすい試験だといえますが、20問のうち1問は短文記述式問題が出題されます。
公式サイトにはシラバスや例題のほか、学習参考資料のアーカイブ動画なども掲載されていますので、生成AIの基本を体系的に学ぶきっかけとして活用したいところです。

生成AIパスポート試験
一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が主催する試験。こちらもオンライン形式の試験で、2023年10月に第1回試験が実施されました。
試験範囲が体系的にまとめられた公式テキストが発刊されており、AIの定義や種類、生成AIの仕組みや動向、情報リテラシー、AIを取り巻く社会原則やガイドライン、プロンプトの実例といった内容がわかりやすく解説されています。
生成AIの基本的な知識や活用スキルを可視化するためのまさに「パスポート」として、ぜひ多くの方に受けてみてほしい試験です。

生成系AI検定(プロンプトエンジニア検定)
「プロンプトエンジニアリング」とは、生成AIから望ましいアウトプットを引き出すために、質問や指示文(プロンプト)を最適化させる技術や学問分野のことで、これからのAI時代にニーズの高いスキルとして注目されています。
プロンプトエンジニア検定は2024年1月に第1回試験が実施されたばかりで、3月の第2回試験からは「生成系AI検定」と改称されて実施されます(会場型試験)。
公式テキストと公式問題集がAmazon(Kindle)で電子書籍として発刊されており、Kindle Unlimitedの読み放題対象にもなっている(当記事執筆時点)ので気軽に学べます。ぜひチェックしてみてください。

生成AI能力検定
堀江貴文氏がプロデューサーとして参画している注目の検定。ChatGPTの活用スキルを問う「文章生成AI能力検定」と、StableDiffusion(画像生成AI)を扱う「画像生成AI能力検定」の2つの区分があります。
知識だけではなく、各ツールを用いた文章生成・画像生成スキルが問われる実技試験も課される点が特徴です(「ChatGPT課金版」または「StableDiffusionWebUI」のインストールが必要)。実践スキルを高めるオンライン養成講座も開講されており、資格認定までのルートは「オンライン講座+受験」もしくは「受験のみ」の2通りから選択することができます。

関連記事