2024.12.10

2024年に受けた資格試験で印象に残ったものを振り返る

2024年も残りあとわずか。ということで、私が今年2024年に受けてきた資格・検定試験の中で、特に印象深かったものを振り返ってみたいと思います。

問題解決力検定 2級
試験日:2024年1月26日(金)
過去記事「鈴木所長の受験FILE【問題解決力検定 2級】」にて詳細なレポート記事も書かせていただきましたが、戦略コンサルタントに必要な「問題解決力」を問う検定。
与えられた資料をもとに分析を行い、限られた時間内で質の高いアウトプットを作り上げる、という超実践型の試験内容で、試験時間120分があっという間に感じられるなかなかにハードな試験でしたが、こういうの意外と嫌いじゃないかもです(笑)。頭をフル回転させて「最速で最高のアウトプットを出す」ことも意識しながらタスク処理をこなす、というのは、コンサルティング業のみならず幅広い業種・職種の人にとってビジネス実務力が高まる良い訓練になると思います。
実際にコンサルティング会社の研修や、一般企業でも管理職への昇格に際して活用されている検定だそうですが、2級の合格率はかなり低いらしく、よく受かったなぁと自分でも思います…(一度落ちて2回目で合格とはいえ)。

女子アスリートコンディショニングエキスパート検定 2級
試験日:2024年3月14日(木)
2024年夏に行われたパリ五輪では、史上初の屋外(セーヌ川)での開会式や、CO2排出量削減など「史上最も環境に配慮したオリンピック」を目指したことが話題になりました。さらに、ジェンダー平等を掲げるこの大会では、五輪史上初めて男女の選手数が同数になったというのも注目すべき点です。
そんなパリ五輪開催年に新しく「女子アスリート」をテーマとした検定ができたのはある意味必然といえるかもしれませんが、医学・運動生理学の知識のなかでも女子アスリートならではの論点や、スポーツ界における女性特有の課題などについてたいへん興味深く勉強・受験させていただきました。
女子アスリート界にまつわるニュースとしては、セクハラ・パワハラやトランスジェンダーの問題など、決してポジティブとはいえない話題が世間を賑わすことも多い昨今ですが、こうした検定を通じてアスリート業界がより健全・公正なものになっていくことを願うばかりです。

プログラミング英語検定 ベーシック・アドバンスト
試験日:2024年4月14日(日)
英語に関する資格・検定としては、英検やTOEICといった誰もが知るメジャーなものから、観光英検や英単語検定など特定の領域に特化したものまで本当にさまざまなものが存在していますが、まだまだこんな検定もあるんだなぁと思い知らされたのがこのプログラミング英語検定。
プログラミング言語というのはそのほとんどが英語ベースで構築されるものであるため、プログラミングスキルの習得スピードやプログラミングの実務力というのは英語力(語彙力や読解力)があるかないかで大きく変わってきそうだよなぁとは前々から思っていたのですが、まさにそれを実感できるような検定でした。英語の日常会話でよく出てくる単語だけどITの世界では全然違う意味で使われる、というワードがいろいろあったりするのも面白いです。
プログラムのコードだけでなく各種ITツールのマニュアルやリファレンスなども英語で書かれていることが多いので、プログラマーだけでなくITを仕事にする人全般に役立つスキルです。

文芸翻訳検定 5級・4級
試験日:2024年8月24日(土)
英語領域でまだまだこんな検定もあるんだなぁと思ったものその2。翻訳をテーマとした検定というのも数多く存在していますが、なかでも「文芸翻訳」というのはなかなか独特な領域だなぁと思い知らされた検定です。
ビジネス書類・マニュアル・論文などの翻訳というのは「意図・意味が読み手に対して明確に伝われば良い」ですが、文芸翻訳というのは単に元の英文を日本語で意味が通じるように訳せば良いというものではなく、文学的な語彙や言い回しを効果的に表現する必要があります。なので単に英語スキルが高ければできるというものではなく、日本語力・表現力・一般教養なども必要になってくるため、検定では英文法や語彙などに加えて日本語や文学などの領域からも出題されるのが面白いところです。
3級以上は記述式問題もかなり出題されるため今年は5級・4級(同一試験で、スコアにより5級または4級に認定される)で日和ってしまったのですが(汗)、たいへん興味深い出題内容なのでゆくゆくはもっと上の級にも挑戦してみたいですね。

恐竜学検定 初級・中級
試験日:2024年11月17日(日)
2024年の大きなトピックのひとつに「北陸新幹線敦賀延伸」があります。北陸(富山)出身者としては嬉しい限りですが、これによって今年は福井県や、福井の名物(?)である恐竜がかなり注目されました。
夏にはパシフィコ横浜で「巨大恐竜展」が行われた(2025年には大阪でも開催)ほか、恐竜学検定もついに誕生! 11月に東京・大阪・福井会場に加えてオンラインでも試験が行われました。
私は東京会場で受験しましたが、小学生くらいのお子さんの受験者がとても多かったのが印象的でした。受験者の大半は小学生だったのではないでしょうか。また試験後に行われた、平沢達矢氏(監修者・東大准教授)と松原由幸氏(学研の図鑑LIVE編集長)によるトークイベントは会場ホール満席の大盛況。
2025年4月にはなんと福井県立大学に「恐竜学部」が新設されるとのことで、恐竜業界はますます盛り上がっていきそうな予感。今後が楽しみですね。

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