2021年誕生の注目資格・その3
毎年さまざまな新しい資格・検定が誕生しますが、注目の新資格について定期的にご紹介していきます。今回は、2021年誕生の注目資格・その3です。
人工知能プロジェクトマネージャー試験
第1回試験日:2021年5月試験開始
人工知能(AI)の構築知識と実践力をもち、プロジェクトを真にマネジメントできる人材を認定する資格。
昨今のAIブームを受けて、近年AI関連の新資格・新検定がいくつも立ち上げられていますが、この試験はAIの「ビジネスとしての実装」や「組織への成果・価値提供」を重視している点が特徴。試験内容(出題分野)としても、統計やシステム構築といった専門知識に加えて「目標設定能力」「プロジェクト遂行能力」が問われる内容となっています。
2021年はWEB試験形式で実施されます。
おもてなし学検定
第1回試験日:2021年4月試験開始
東京オリンピックの開催決定とあわせて話題となった「おもてなし」という言葉の概念や考え方について、体系化し正しく伝えていきたいという想いから立ち上げられた検定。
おもてなしの心についてあらためて学び、日本の伝統文化の理解や、教養を深められるという点でも意義のある検定です。
試験は自宅のPCやスマートフォンからでも受験可能なオンライン試験として行われ、当記事執筆時点では入門編の3級が実施されています。さらにおもてなしを「深める」2級、「極める」1級についても今後順次公開予定です。
省エネ・脱炭素エキスパート検定
第1回試験日:2021年7月試験開始
エネルギー管理士の国家試験の実施団体である一般財団法人 省エネルギーセンターの主催により、従来「家庭の省エネエキスパート検定」「ビルの省エネエキスパート検定」という検定が実施されていましたが、2021年よりこの2つが統合されて「省エネ・脱炭素エキスパート検定」にリニューアルされます。
これまでの「省エネ」というテーマに加えて「カーボンニュートラル」「脱炭素社会」といったコンセプトも重点的に盛り込まれることとなるようです。
また、従来は会場型ペーパー試験として実施されていましたが、今後は自宅からでも随時受験可能なインターネット試験として実施されます。
金融商品取引業基礎試験
第1回試験日:2021年7月試験開始
外務員(証券外務員)試験を実施する日本証券業協会によって新設される試験。位置付けとしては従来の外務員資格の入門編といった感じで、外務員の試験範囲のうち金融商品取引業に関する基礎的な知識が問われる内容となります。
金融商品関連のプログラムやコンテンツの制作など、金融商品取引業に間接的に携わる人や業界(IT系など)が広がってきた昨今、そうした方々にも金融・経済・法律の基礎的な知識を習得するきっかけとして活用してもらうことを目的に立ち上げられました。
試験はテストセンター型のCBT試験として実施されます。